心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

ロープを手放せない人

崖から伸ばされた、ロープを必死で掴んで、手を離したら、落ちて死んでしまう。

という精神状態。。これが現代ですね。

歩く事を許されないマラソンの様な時代です。

 

でも、下を見たら、すぐ地面だったりするのです。

手放すことさえ出来れば、楽になれるのに、それができない。

そういう方が整体にくるのです。

一度掴んだら、放せない。。放したら全てを失うかもしれない。

 

ちょうど、泳げない人が、泳ぎを覚える時に、人間が浮くはずがない。。

浮くと思えないから、ビート板から手が離せない。

でも無理やり先生に取り上げられたら、浮いた。。泳げた。。という経験あると思います。なんだ浮くんだ人間て。

 

手を離せば、地面に足が付き、地に足がついた自分が顔を出すのです。

身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ。。僕の好きな言葉です。

手放す事によってこそ、見えてくる道がある。。

 

そちらが本物です。

握ったものを離すには、握ってる手をもっと強い力で握ってみましょう。。

その反動で、手を離したくなります。

 

緊張して肩が上がっちゃった時、肩を下げようとしても下がらないが、もっと大袈裟に上げると、反動で下がってきます。体にはそういう仕組みがあります。

いつだったか。。巨人の監督だった原さんが、代打の後藤選手が、あまりに緊張していたので、呼んで、「もっと全力で緊張してこい」言われて、逆に力が抜けて、逆転ホームランを打った事があります。

 

囚われるなら、とことん囚われてみればいいのです。

中途半端だから離せない。とことん囚われれば、反動で離したくなります。

間違いきると、元に戻そうという恒常性が働くのです。

自転車にこけながら、乗れる様になるのと同じです。