何十年も前に読んだ本です。内容は、どこかの国で、猿が一つの道具の使い方を覚えると、地球の裏側の猿も、その道具の使い方が出来る様になるというお話。。
ここから何が読み取れるでしょう。
私たちは、肉眼で見ると、別々の存在ですが、見えない世界では、一体であり、常に影響を与え合っているという事です。
一流の治療家で、遠隔治療ができる人がいますが、この原理で、治療します。
日常では、あくびがうつるとか、誰かが笑うと、一気に笑いが起こるとか、とても仲の良い人と、喫茶店でコーヒーを、飲んでいると、コーヒーカップを持つタイミングが、同じである事に気付いたりします。
全ての人が自分であり、自分が全ての人であると分かれば、価値観がガラリと変わります。テレビで出てくる悪い犯人も、自分の一部であるという見方ができる様になる。
すると、人の悪口よりも、自分の事として反省し、成長出来る様になる。
自分にもそういう心があるから、その心のバランスが、そのまま世間のバランスになっているのです。
本当に優しい人とは、他人事を、自分の事として行動できる人です。
つまり、優しさとは、自分とあなたは一つです。。という感覚を持っている人です。
過敏体質の人は、この感覚が、もともと強い。。
だから、癒し系の仕事に向いています。
だから、人が悲しそうにしているのを、自分の悲しみとして感じるから、ほっておけない。マザーテレサなんかも、そういう人ではなかったか? と想像します。
人の為にやるのではなくて、自分の事として行動できる。
これが、深い意味で、自分の為に生きるという事。
自分の中に全ての人が含まれている状態です。