心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

治りたくない依存心

子供の頃、風邪をひくと、家族が優しくしてくれるし、学校休めるし、友達がパン持ってきてくれるし、ずっと、風邪ひいていたい。。と、思ったものです。

大人になっても、身体のバランスが良くない人は、そういう依存心が強い人がいます。

 

占いにハマる人、宗教にハマる人、整形に毎日並ぶ人、など、誰かに依存してる状態が、一番楽だ。。という次元です。

いいとか悪いの話ではないのです。そうなってしまうのです。

もちろんそれは、痛い所に湿布を貼って、楽だ。。と言ってるに等しい。

本当の楽チンではないのです。

身体のバランスがしっかり取れて、下腹に力が入っていない状態では、自分に向き合うのもしんどいし、自分で、決断する勇気も出てこない。。自分で自分の身体を元気にしようという気分にもなれない。。

 

ならば、依存できる場所を見つけ、お医者さんの言う通り薬を何種類も飲み、、占い師さんの言う通り、宗教教祖の言う通りやってればいい。。これが一番楽だ。。

あまり、元気になってしまうと、病院に通う理由がなくなる。。家族に病院に行く口実がなくなる。。かまって貰えなくなる。草むしりに参加しなくてはいけなくなる。。などの心理が、潜在意識にある為、辛すぎる症状は嫌だが、元気になってしまうのも困る。。

ならば、そこそこ調子の悪い状態を維持するのが一番楽だ。。やらない、できない口実が、正当化できる。。

という心理が無意識に働き、いつまで経っても良くならない人がいます。

よくなりたくないのですから当然です。

でもその状態は、大脳の快感ではあれ、身体にはストレスです。。

そういう心理状態を超えていかないと、じわりじわりと身体が弱ってきます。

そして、そこそこ調子が悪い状態を維持しようと思っていたのに、本当に悪くなってきちゃうんです。。

 

当院でも、昔、男性で、どんどん良くなってきていたのですが、ある日、男性が、「どんどん良くなっているのは嬉しいのですが、先生に、もう来なくていいよ!と、いつ言われるんだろう。。と、ビクビクしています。」と、言った方がいました。

 

この方は、理解力の高い方でしたので、その考え方を改めて貰って、「もっと、高い次元の楽チンがあるんです。。それを知るには、依存する場所を失いたくない。。という  弱い心を捨ててみてください。。ご自分の両足で立つのが一番楽なんです。杖を突いて歩くのが楽ですか? 誰かにもたれかかりながら、1キロ歩けますか? 一度、ご自分で、元気になる。。をやってみてください。。そちらをメインにしながら、通ったらいいです。。

その言葉に、その男性は、腹で決断し、それ以来、自分で元気になる。。を実行しています。時々見えますが、昔の様な、依存心は見られません。。心身ともに元気です。

顔が違いますし、雰囲気が違います。

今では、介護の世界でも、同様に、一昔前の様な、なんでもやってあげる介護から、出来ることは自分でやってもらう介護、出来る事を増やしてもらう自立性介護に変わってきてるようですね。始めて見る人には、一見冷たく見えるかもしれません。。

しかし、自分で出来る喜びこそ、元気の源です。。

その方が、介護士も楽なら、介護される側も、楽だと理解する訳です。

医療の世界も、そうなっていくでしょう。。