心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

ヨガで身体壊す人

ヨガで、整体に来る人が多いです。。えっ?と思った方、やっぱり。と、思った方。。

両方いるでしょう。。インストラクターまできちゃう。。

私は、ヨガを正式に習った事がありませんので、でかい事を言うつもりも、権利もありません。。ただ、ヨガをやっていて、整体に来る人の身体に特徴を見て、解ることがあります。

ポーズに囚われ過ぎている事。。つまり、人から見て綺麗かどうか。。と言う意識で、意識的なポーズ。。人から綺麗だと思われるポーズを無理に取ろうとしていて、ピクピクしながら呼吸が詰まりそうなのを、無理やり、呼吸を深く長くしている。。

やってしまいがちですね!身体と呼吸が一致してません。。

ヨガをやっていて、整体に来る人は、明らかに日常生活では、こんな歪み方をしない。という歪み方をしています。。それだけ無理をしているのです。

 

ヨガというのは、本来はユイと言うらしい。。ユイとは日本で言う結納のユイでありまして、結ぶ。。繋ぐと言う意味があります。。

ヨガとは、本来、頭を使い過ぎて、バラバラになってしまった身体を、結んでいく。。繋いでいく作業です。

お釈迦さんがヨガをしていたのは、健康の為ではありませんし、痩せる為でもありません。為に。。と思った瞬間に、今がなくなるのです。。未来に意識が向きます。

つまり、未来までの時間が生まれる。。時間が生まれるという事は、名古屋から東京まで1時間半という時間が誕生すれば、同時に、名古屋から東京まで、何百キロという距離が生まれます。。そこに、私と他人という距離と時間が生まれる。。

他人事が生まれるのです。。他人事を自分で創っておきながら、他人の為に。。という矛盾を創っているのです。。本当はすべて、自分の事なのです。

 

何かの為に生きようと言う意識が、身体をバラバラにするんです。。自他をバラバラにするのです。

バラバラになればなるほど、呼吸は浅くなり、結んで、繋がれば、繋がるほど、呼吸は深くなるのです。。

これは、武術の型稽古や、禅でも、整体でも同じです。。

統一体を創り、大自然とも統一していく。。地球と一つの呼吸になっていく。。

時間と距離への囚われを超えるのです。時間ですら自分です。。

何かの為に生きようとする。。未来の効果を期待した、今を離れた意識を、捨てながら、今ここに戻っていく。。無為無心です。人は元々は無心なのです。。今ここが、身体でのヘソです。ヘソを中心に、今ここを中心として、結んでいく、繋いでいく。。そしてもともと結ばれていた。。繋がっていた世界に気づく。。それが悟りです。

そのプロセスで、バラバラだった物を、繋げていくのです。。三位一体とか、身口意とか、三密とか言いますね。身体と呼吸と頭を繋げていく訳です。

 

ですから、本来ヨガとは、何かの効果を狙う心を捨てるメソッドです。

バラバラになった身体をもう一度結んでいく。。そのプロセスとして結んだ形がポーズなのであって、人から見て、綺麗かどうかの前に、結ぶ、繋ぐ、呼吸が深くなると言う感覚を思い出す。。味わう事が先です。

繋がる感覚があれば、ポーズは完全でなくていい。。むしろ良い加減。。いい加減にやるのがいい。。

身体の硬い人が無理に、見た目綺麗なポーズを創ろうとすれば、結び、繋がりから逃して、ずるいポーズ、ごまかしたポーズをとらざる終えない。。それが身体を壊すのです。そして繋がりのないポーズで、深い呼吸などできないのです。。

昨日来店された、ヨガをやっているという人も、施術中、仰向けになった時、「こんなに背中がピタッと地面に付いた感じは初めてだ。」と言っていました。

ヨガの死体のポーズは、本来、こういう感覚です。。統一された時、こういう感覚が生まれる。。地球と一つであった事を思い出すのです。。今まで、体験できなかったという事は、ポーズは綺麗でも、繋がっていなかったという事です。

繋げるヨガを、やっていきましょう!