雛がまさに卵から出ようとする時に、親鳥が、卵を割る手助けをする事をいいます。
整体の世界でも、どんなに腕がいい治療家でも、お客さんの身体が、治ろうとする勢いが無いタイミングでは、良くなっていかないことがあります。。
それでも、半ば強引にでも、治してしまえる技術があるのがプロ。。とも言えるのですが、本当は自然の摂理に反した余計な事なのです。
春にしか咲かない桜を🌸、強引に秋に咲かせようとする行為とも言えます。
それはエゴですね!春を楽しみに待てばいい。。
私が最初についた師匠は、せっかく来店したお客さんを、何もせずに返す事がありました。。身体が何もして欲しく無いタイミングがあるのです。。それを、特殊な検査で察知して、説明してお帰り頂いていました。。
これはなかなかできることではありません。。
その先生と、患者さんの間に信頼関係があってこそです。
逆に、身体が治ろうとしているタイミングで、来店された時には、奇跡の様な治りかたをする事があります。
また、通っていた時期には良くならなかったお客さんと、街でばったりお会いした時、「あー先生。。お陰様で治りましたよ!」なんて、時間差で良くなったりするんです。
そういう体験をすると、身体のタイミングを、人間のエゴで、早めたり、遅くしたりしようとするのは過剰介入であり、勉強したくない子供を、無理矢理机に向かわせる様なものだなあ!と思います。。
時期が来なけりゃ変わらない事がある。。そこはどうしようもない事ですから待つ他ありません。。時間が解決するという言葉はこういう事かもしれません。。
時期が来れば変わりますよ。。という事でもある。。
焦らず、明めて待つ。。これも人生のコツでしょう。
これは人間関係においてもそうですし、病気などもそうでしょう。。
どうしようもない事がある。。どうしようもない時期がある。。
それは、明めて待つ。。という練習にもなりましょう。。
反抗期の子供を持つ親御さんなんかには、大事な事です。
世間体を気にして、無理矢理更生させようとすれば、より反発を買います。
時期が来るまで、気持ちを切らず待ってやる事の方が、積極的な付き合いかたなのかもしれない。。その時が来なけりゃ変わらない事がある。。という 事です。
待ってやる。。とは許す事でもあり、信じる事でもあります。受け入れる事でもあります。
早く何とかしてあげたい。。という思いが、無言のプレッシャーになってる事もあります。また、あるがままの自分を認めてくれてない。。否定されている。。という 気持ちにもなります。。
親御さんの勉強でもあるわけですから、一緒にやって行こうね。と、横並びで、肩を組んだ様な気持ちで歩んでいくのがいいと思います。