引越しのアルバイトをした事があります。。
重たい家具や、冷蔵庫を運ぶ時でも、上手な人と組むと、あまり重さを感じない。。
下手な人とやると、重たくて、しかも前に進めない。。
人と人の相性。。もそういうものだと思いますね。。
お互いにとって楽な位置がある。お互いが同時に楽である事。。二人の間に新しい中心が生まれるかんじです。重心の位置が、冷蔵庫に生まれる感じです。
冷蔵庫とも息を一つにするのです。
一緒にいて、自然とその位置で収まる関係は、楽な関係だし、長続きする関係です。。
冷蔵庫を、二人で階段を上がる時は、かなり、息が合ってないと上がりません。。
下から押す人と、上から引く人の力、スピード、が一致しないと、重く、しかも前に進まない。。
人の為に。。という思いが強い人は、自分の方に重りを乗せてくれればいい。。あなたは軽くしてください。。と犠牲の精神を見せようとしますが、それは、実はしんどいやり方なのです。
日常の人間関係でも同じです。
引越し業者経験のある人はよくわかるでしょう。。
お互いの力を一つにして、ゼロにする感覚が大事であり、それができるコンビであれば、楽であり、仕事が早いのです。。それが、仲間を楽にし、見ているお客さんに、安心感を与える。。だからチップをあげたくなるのです。
漫才でもそうでしょう。。二人の息があってこそ面白いのであり、長続きする。。
千鳥のノブさんと大吾さんなんかそうでしょう!
ツッコミの方だけ異常におもろいコンビは、爆発的に人気は出ますが、解散するのも早い。。ツッコミがネタを作ってれば尚更、何で給料が半分なんや。。と喧嘩になり、仲間割れするのも当たり前です。
快適というのは、幸福というのは、犠牲の精神ではなく、人の為ではなく、息が合った状態。。自分と他人が一つになる。。ゼロ、空の世界に飛び込む事です。
合う。。愛です。
愛とは、バラバラだっものが、一つに合う事です。またその次元です。
片方がしんどくて、片方だけ楽だというのは、愛情の世界。。情の世界です。犠牲の精神です。
片方がクタクタになっていて、片方が高揚していれば、それは依存関係です。
そこをよく確認してください。。お互いが快適ですか?
そういう関係が増幅していけば、一時的にはいいですが、結果、仲が悪くなるのは時間の問題です。。
調和してないですから。冷蔵庫の真空ポンプ側を「むちゃくちゃ重い」犠牲の精神気取りでずっと持ち続ける事は不可能です。。
いずれは、限界がきて、「お前がこっち持てよ。。と怒鳴りたくなるのが自然です。」
情の世界とは、仏教においては、業だとされています。。囚われなのです。。
いい人ほど、情の世界に囚われ苦しむのです。。
女性に多い。。整体の現場でも、その事で悩む人の相談を受ける事があります。
引越しリーダーの役割は、自分だけしんどい思いをする事ではなく、そして、自分だけ楽しようとする事でもなく、全員が楽にできる一体感を示して、そこに導く事です。。
今流行りのワンチームですね。。あれば犠牲でなく、おのおのを活かしているのです。。おのおのを活かし、活かされる関係です。。活かし合う関係、愛です。
よくイエスキリストが犠牲になった。。と可愛そう物語にしてしまいますが、奥深い感性で見れば、犠牲ではなく、自分を活かし、万人を活かしたファインプレイです。。
仏教においての愛は、慈悲という言葉で表現されます。
慈悲の世界の犠牲などない。。活かし合う共存体、共鳴体があるだけ。。ただ在るです。
人の為に自分が犠牲になる事が世界の平和に繋がるのではなくて、お互いが息が一つになる位置を、見つけていく事です。またそれを邪魔する誤った思考を手放していく事です。
引越しの話で例えた通り、息の合わせ方を、身体で学んでいく。。理解していく。。
二人が同時に楽になる付き合い方がある。。
お互いが楽に感じれば相性がいいのです。。
ゼロに近いのです。