整体の現場では、悪いところを探そうとすると、上手くいかない。。
楽器に例えると、身体の中に、よく鳴っている楽器と、よく鳴っていない楽器がある。
一般的には、よく鳴ってない楽器を見つけて、それを治す。。という発想になるのだと思いますが、機械の場合はそうでしょう。。
機械というのは、何千個の部品を、繋げて一つになっている。。
悪い部品を見つけて、交換すれば治る。。
しかし人間は違います。。一つの細胞が、60兆個に分裂した存在です。。
つまり一つの存在です。。バランス体です。
本来、いろんな楽器が、よく鳴って、よくハーモニーしているのが正常な状態です。。
しかし、意識される不調がある。。ということは、よく鳴ってない楽器がある。。
しかし、西洋医学のように、そこだけ取り上げて治そうとするのは不自然なんです。。
やはり、よく鳴っている楽器も、よく鳴ってない楽器に影響されて、鳴りにくくなっている。。
ですからよく鳴っている楽器を、より元気にしながら、よく鳴ってない楽器と、響き合わせる。。調和して全体でよく鳴るように持っていく。。
全身がよく鳴り響いている状態が、呼吸が楽な状態です。
響き合わせるうちに、鳴り出します。。そしてハーモニーし出します。
例えばローソクをイメージしてみましょう。。
十本のローソクがあり、一本消えたとします。。
その一本は、隣にあるローソクの火で、点けますか?
それとも、また、マッチやライターでつけますか?
私の整体の感覚は、前者の、よく燃えているローソクの火を、消えてしまったローソクにつける感覚です。。
あくまで、よく動いている方を優先してみて行きます。。
すると、わざわざ探さなくても、よく鳴ってない所は解ります。
銀行員さんは、いつも新札を触っているから、偽札がすぐ解るのだそうです。。
その感覚に近い。。
整体の修行時代も、師匠に、最初は元気な人の身体を触るように。。と言われました。
良い身体を触っていれば、悪い身体はすぐ解るからです。。
いいところを中心に見ていくとは、全体で観ているという事です。
悪いところを探す見方では全体は見えません。。分析ですから。
整形に行っても悪いところ探しですから、結局解らない。。治らない。。
バランス体として観ていく事が大事。。
その方が、身体は観せてくれます。。教えてくれます。。
悪いところを探そうとすると、見えないし、教えてくれない感じがしますね。。
人間関係も同様でしょうし、自分自身の人間性を観る時もそうです。。
自分の悪いところばかり見ている人に、心開きませんよね?
自分の身体もそうです。。自分をダメ人間にしないでください。。
可愛い奴だ。。ダメな所もあるけど! と、自分を笑えるぐらいがいい。。
自分のダメな所を治そうとするより、自分の持ち味を活かし、大きく鳴らしていく。。
すると、自分のダメなところも、目立たなくなるでしょう。。
人と比較して、自分のダメならところを嘆くのはやめにしましょう。。
私自身、若い頃は、どんだけ自分のダメ人間を嘆いたことか!
もうとっくに明らめました。
自分の持ち味、得意分野を、大きく伸ばしていきましょう。。
無い物ねだりはやめて、最初からあるものを、伸ばしていく方が建設的です。。