積み木くずし。。というドラマがあったのを覚えていますか?
昭和生まれの人はご存知でしょう?
娘がぐれてしまった家の中での親との関係を、題材にしたものです。
私も当時高校生で、ちょうど鬱が酷い頃でした。
母親はいつも、私を心配してか「あなたの為に言ってるのよ!」
と、いろんな事を私にアドバイスしてくれました。。
しかし理由は分からなかったのですが、それを言われる度に、嫌な気持ちになっていました。。
そんな時、積み木くずしの再放送を見ていると、カウンセラー役? の古谷一行さんが、お母さんに対して、「それは娘さんの為ですか?それとも自分の為ですか? 自分の世間体が悪いから、早く辞めろ。。と言っているのではないですか?」
その場面が、衝撃的で、そうだ。。俺が母親に対して感じている感情もこれだ。。
と分かり、母親を呼んで、この話をしました。。
すると母親は泣きながら、「お前は中学生の頃成績が良くて、お母さんは鼻が高かったよ。。でも今、こうなってしまって、お前が言うように、中学生の頃のように戻れ。。と、言っていたんだね。。ごめんね。。もう言わない。」
と、言ってくれました。。
その件依頼、私自身も、人に対して、「あなたの為に言ってるのよ!」
は、使った事は無いと思います。。
整体の現場で、時々、依存心が強くて、人任せに度がすぎるお客さんがいると、それではダメなんだ。。と、注意させてもらってます。。
その時に、あなたの為に言ってるのですよ! と付け加えたくなる瞬間がありますが、グッとこらえます。
自分の中で、お客さんに注意をする。。と言う行為は、本当はあまりしたく無い。。しかししなくちゃならない場面で、自分を正当化したい時に、使いたくなるんだ。。と分かっているので、使いません。。
お子さんに、引きこもりの子がいたり、鬱や、過呼吸、また、ぐれたりしている子がいても、あなたの為に言っているのよ。。
は、やめた方がいいでしょう。。逆効果です。。
この言葉が出る時は、自分の都合のいいように相手をコントロールしようとしている事を自分の中で否定して、正当化したい時に出て来る言葉です。。
自分を守る言葉です。
世間体的に都合の悪い状態にあっても、昔はあんなにいい子だったのに。。とかに囚われず、今の現状を、受け入れ、受け止め、今、あるがままのお子さんをあるまがままに、認めてあげてください。。
世の中の評価基準に戻す事の前に、この経験を共に共有して、いっしょに理解していく。。あなたの為に。。と言う言葉は、逆に突き放された感じがするんです。。
親子の問題、家族の問題として、世間体を捨てて、一緒に学んで行こう。。
こういう姿勢の方が、親の愛情を感じます。。
催促されるのではなく、待ってくれている。。という感覚に愛情を感じます。
待つ。。とは難しいのです。
そうすれば、家庭環境は悪くは無いはずです。