スポーツ選手が、インナーマッスルを鍛える。。みたいな本を出すもんだから、一般の方も、それをやるわけですが、インナーマッスルとは、姿勢を安定させる筋肉のことであります。
皿回しをイメージして欲しい。。
頭が皿です。。
一番上に重たい物を乗せている構造上。。そしてその構造で動く。。という前提を考えた時、皿回しをする時の棒は、竹の様にどの方向にも柔らかくしなり、曲がるが、丈夫であり、元に戻る力がある棒と、大木の様に、太くて硬い木である場合。。どちらが皿回しに適しているか、考えたら解りますよね。。
インナーマッスルとは、ガチガチに鍛えてはいけない筋肉です。。
二本足で立ち、複雑な動きができるには、とても精密なバランス感覚と、それに伴う、細かく精密に動く、骨、筋。筋肉。呼吸が必要なのです。
それには、台風が来てもしなりながら折れない。。柳や竹のような背骨、インナーマッスルを、鍛えるのでなく、育てる。。使えるようにすることです。
皿回しをする時、または小学生の時、よく掃除をさぼって、ホウキを掌に乗せて、何秒倒れないか? という遊び。。誰でも経験ありますね!
上手な人は、手が、細かく動く人です。。細かく関節の位置を変え、重心の変化に対応できる人です。
インナーマッスルとは、細かく重心バランスを感じながら動かせるからこそのインナーマッスルなのです。。
顎の上に、大きなものを乗せてバランスを取れるサーカスの人もそうです。。
サッカーや、ラクビーのように、大きな欧米の選手と、ぶつかり合う必要のあるスポーツでは、大木の様な硬い体幹を作る事は、有効なのかもしれない。。
しかし、元気で歩ける人でいたい。。という一般の人は、スポーツ選手の書いた本は、あまり参考にしないことです。
それよりも、身体をゆっくり動かす。。バランス感覚を必要とする様な体操をして、関節が細かく、重心バランスの変化に対応できるインナーマッスルを、鍛えるのでなく、しなやかに動ける様にしてください。。そうすれば転ばない。。
転ばなければ怪我しない。。
無理に鍛えて怪我する人が多いのです!
ゆっくり歩いたり、ゆっくり体操してもグラグラしない。。という事は、筋肉が細かく動いているからです。。決して、筋肉が静止しているのではないのです。細かく動いているから、片足で立てたり、ゆっくり動いたりできるんです。。
当院のお客さんでも、柳の様な背骨。。という私が言った言葉が脳裏に残り、そのイメージで、日常を過ごす様にしたそうです。。
そうしたら、本当に背骨が柔らかくなったんです。。
皆さんもどうぞ。。柳の様な背骨を、イメージして日常生活をおくって見てください。
動きが、そして身体が変わりますよ!