何をやっても痛みが取れない時、ペインクリニックという痛みを取る事だけを目的とした病院では、ブロック注射を、勧められます。。
ブロック注射は、救世主なのでしょうか?
ブロック注射とは、炎症を起こしている神経の周りの硬膜に、抗炎症剤、麻酔を注入し、麻痺させて、神経の血流をあげようとするものです。。
引用
「ブロック注射」の種類や方法とは?
「ブロック注射」と一概に行っても、
その注射部位や方法は痛みの出方によっても異なります。
以下は腰痛という“症状”に対して行われる「ブロック注射」の種類や方法です。
硬膜外神経ブロック
硬膜外神経ブロックとは、
疼痛を感じる神経(運動神経・交感神経)全てを治療できるブロック注射です。
脊髄を覆う硬膜の外腔に注入する方法であり、
下半身全般の疼痛に対して広く効果が期待できる方法です。
注射にかかる時間はおよそ10-15分程度で、
注射後は30分程度の安静が必要です。
神経根ブロック
神経根ブロックとは、
脊髄の各髄節から分枝した神経が集まって膨隆した神経根に対して行われる注射です。
原因となる神経にピンポイントで注射するため、
造影剤を注入してレントゲン透視下で行います。
痛みの場所に対して正確に行われるため、
ブロック注射の中でも最も効果の高い方法です。
所要時間はおおよそ10-15分程度で、
実施後は30分程度の安静が必要です。
椎間板ブロック
椎間板ブロックとは、
脊椎と脊椎の間に存在する椎間板が原因で生じる腰痛に対して行われます。
具体的な疾患では、
“腰椎椎間板ヘルニア”があります。
神経根ブロックと同様に、
レントゲン透視下にて行われ、椎間板に直接注入します。
所要時間はおおよそ10-15分程度で、
実施後は30分程度の安静が必要です。
椎間関節ブロック
椎間関節ブロックとは、
脊椎と脊椎との間の関節が原因で生じる腰痛に対して実施されます。
具体的な疾患としては、
“腰椎椎間関節症”などが挙げられます。
レントゲン透視下にて行われ、椎間関節に直接注入します。
所要時間はおおよそ5分程度で、
実施後は30分程度の安静が必要です。
仙骨裂孔ブロック
仙骨裂孔ブロックとは、
尾骨付近の仙骨裂孔から注入する方法です。
主に硬膜外ブロックと同様の効果が期待でき、
下肢の痺れや疼痛を引き起こす
注射にかかる時間はおよそ1分程度で、
注射後は30分程度の安静が必要です。
「ブロック注射」の副作用とは?
「ブロック注射」も神経に対する処置であることから、
必ずしも安全とは限らず、副作用や注意点も存在します。
軽微な副作用としては、
・痛み
・血圧の変化
などがあります。
当然注射なので、組織への侵襲による痛みや、それに伴う身体反応はさけられません。
比較的頻度は少ないですが(0.05%-0.001%程度)、重篤な副作用としては、
【出血】
【感染】
【神経症状】
が挙げられます。
【出血】
出血は、針が太い場合や、ワーファリンを服用している場合などに起きやすいとされています。
そのため、“細い針”を用いることが解決策であり、
出血が問題ならない太さとして25Gが良いとも言われています。
【感染】
感染とは、針の刺入部から生じるものであり、
皮膚表面の消毒や針や機器の消毒などによって予防します。
また、患者側の免疫状態によっては、感染しやすい状態であるといったリスクもあるようです。
【神経症状】
神経症状とは、針によって周囲の神経を損傷することで、
神経症状と呼ばれる“運動障害”や“知覚異常”を生じることです。
針の太さによってリスクが変化するという報告もありますが、
何よりも医師の技術に依存するところが大きいようです。
引用終わり。。
運動障害や、知覚異常。。この副作用が怖いですね。。
小柄な女性は、運動障害が起きやすく、男性が行う場合が多い様です。
神経そのものには注射しませんが、下手くそがやると、神経に注射しかねない。。
そういう人が、実際、当院に来た事あります。。