座禅をするなかで、時々、立って歩く事を、経行(ケイヒン)という。。
これは、座禅で足が痺れたりするのを改善させる為に、時々歩くのだと。。されているが、それは違うだろう。。
そもそも足が痺れたりしてしまうまで座禅をするのも間違いだし、痺れてしまう様な座り方では座禅になっていないのです。。
僕も、整体施術中。。多くの時間正座してますでしょ?
なんで正座かと言えば、正座は、下腹に力が集まる座り方です。。
正しく座る事ができれば、かえって楽なんです。。
座禅もそうですよ!道元さんは、安楽の行。。だと言っていますよね。。
道元さんにとって座禅とは、楽なものであったはずだし、楽に座れる、正しい座禅をしていたと言えます。。
最近正しく歩く。。という事を、ブログで書く事が多いですが、正しく歩く事ができれば、歩く事は楽なのです。。
昔の人は、東海道を、相当な距離歩けた訳でしょ?
それは歩く事が楽であった。
だから、長い時間歩けた。。
それは正しい歩き方をしていたからです。。
正しい歩き方。。正しい座禅の仕方。。正しい正座の仕方。。
それは、中心が通った身体です。。
中心が通った身体とは、例えば、小学生の頃、手の平に竹ぼうきを乗せて、倒れない様に手のひらを微妙に動かして、倒れない様に立てる。。という事をしましたね。。
真っ直ぐに立ってる時は軽く感じ、倒れてくると重く感じましたよね!
皿回しでイメージしてもいい。。
重さを感じない時とは、重力線が、地球と一致して一つになってる時です。。
この状態が中心が通っている状態です。。
正しく座禅する。。正しく歩くという事は、重力と一つになって歩く、座るという事です。。
それができてれば、歩く事、座禅する事の方が楽だと。。安楽の行だと感じるはずなんです。。
歩く事より、走ったり、運動した方がいいんじゃないか?
と考える人がいますが、。早く動くという事は、正しい動きでなくても動けてしまう。。
ゆっくり動く、太極拳の方が、難しい。。何故か?
ゆっくり動くには、誤魔化しが効かないのです。。
だから、中心の通った身体、、になるには、ゆっくり正しく歩く事。。
そして、究極、座禅の様に、ただ座っているとは、完全に静止しているのではなくて、究極のゆっくり動いているのです。。
座禅は静止ではなくて、究極のゆっくり歩きです。
手足が動かない分、自動車で言うと、信号待ちのアイドリング状態です。。
エンジンが古い車は、信号待ちで、エンジンがぶるぶる揺れたり、切れたりしますでしょ?
あれは、ゆっくり歩きができないエンジンです。。
お年寄りが、いつも揺れてるのも同様です。ゆっくり歩きができないのです。。
よく、じっとしてるのが1番辛いと言いますね。。
それは、じっとしてる様でも、ゆっくり動いている。。
正しく背骨は揺れているのです。。
それができていないから、じっとしてるとしんどい、痛い。。
ゆっくり歩くと、腰が痛くなる、。それも、同様で、早く動けても、ゆっくり動けない。。
じっとしてられない。。
これは、中心が揺れていない。。振動していないのです。。アイドリングしてない体です。
だから、はあはあいう運動をするより、ゆっくり正しく歩く。この練習をする事が、歩行禅と言っていいのです。。
今時、座禅をする必要はありません。。
ただ歩く事は、運動ではなくて、歩行禅なのだ。。という気持ちで、毎日歩く事です。。
ならば毎日やりたくなりませんか?