心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

報われない努力もある。内村君

体操の内村君が、予選落ちして言ったとされる言葉。。

報われない努力もある。。

 

今までは、努力は裏切らない。。とか、努力は報われる。。

そういう世界で生き続けてきたと思うのです。。

 

でも、僕は思うんです。。

予選で落ちて、この事に気づけた現在の内村君こそ、今までで1番内村君らしいのだと。。

 

私達は、努力して出した結果。。または達成した人しか味わえない充実感、高揚感。。

それを人間の心の成長だと勘違いしているのです。。

そうではない。。

特定の結果を達成しないと味わえない心が悟りであるはずがない。。

 

努力して報われるとか。報われないとか、その考え方は、努力しない奴は報われない。。

だからあいつはダメなんだ。。

と、差別の心を生み出している。。

走るのが得意な人がいれば、走るのが苦手な人もいる。。

誰もが努力する事が得意な訳じゃないんです。

 

そんな事より、今回内村君が、初の予選落ち。。

他の選手は大活躍。。この状態。

 

その時の気持ちを初めて理解できただだろうし、それは視野が拡がる事です。「俺はもう主役じゃないから。。他の選手を応援したい。。でも、妙にスッキリしている。。報われない努力もあるんだ」

 

そこに気づけた事こそ成長です。。大きくなったんです。。

逆に、内村君の、この謙虚さ。。ファンになりましたね!

 

現在オリンピック進行中ですが、金メダルを取って泣いてる人もいれば、銀メダルで泣いてる人もいる。。

 

でも、僕は、金メダルを取って歓喜する姿。。銀メダルで悔しくてないてる姿。。

美しいと思えないんです。。

 

執着心の達成感と、それを逃した虚無感ですから。。

必死すぎるんですね!

金メダルを取らなきゃ、国に帰れない。。ぐらいの必死さでやってるわけでしょ?

でも、動物から見たら、何してるのかわからない。。

 

僕が美しいと思ったのは、柔道高藤選手と対戦した、準決勝の相手。。

または、決勝戦で高藤君と対戦した台湾の選手。。

 

僕は、いつも柔道の試合で見ているのは、負けた選手の、挨拶の仕方なんです。。

勝ちたくてしょうがない選手が負けた時、柔道に多い。。いや日本人に多いですが、なかなか立ち上がってこなかったり、悔しさの気持ちのままあいさつをして、相手に敬意を示さない。

 

おめでとう。。君はつよかっつたよ。。ありがとう。。

 

負けた直後にそういう挨拶ができる事こそ、人間力です。。

 

高藤選手と対戦したこの二人の選手は、負けた後の挨拶がとても美しかった。。

 

負けを素直に認め、受け入れ、そして勝った相手を称える。。

 

これができる心は、金メダルを取った心より上です。。

そして平和の祭典だと思います。

 

変人の僕は、オリンピックの見どころはそこなんです。。

 

ついでにいうと、相撲で勝った白鵬が、ガッツポーズを取るのが、無礼だと怒られるのに、オリンピックでは何故、無礼だと言われないんでしょうか?

それも負けた人が、負けを受け入れにくい要因の一つです。。

 

オリンピックは、平和の祭典では、もはやない。。

金メダルさえ取れればいいんだ。。そればかり。。

 

そんな風になってきてる。。

オリンピックだからこそ、勝っても負けても、同じ時代を、生きて、同じスポーツをしてる人との、勝負。。勝負が終わったら、オフサイド。。

 

お互い、ありがとう。。お元気で。。とおいう気持ちにならないだろうか?

 

ソフトボールが1番、見ていて嫌な気分になる。。

 

負けた相手チームへの配慮が全く感じられない。。

 

私達が金メダルを取るんだ。。あんた達は、眼中ない。。って感じ。。

眼中にあるのはアメリカだけ。。