当院のお客さんの子供が、自閉スペクトラムと診断されて、施設で療育していくことになったという事。。
同時に整体で、体から治していく。。を、やっていきます。
で、療育って、どういう事するの? どうやって治すの?
なんて言われた?。。と、聴くと、
「お母さんは、子供の視線の中に入る様にしてください。。いつも子供の視界の中に、お母さんがいる環境を創ってください。。目標は、子供がいつもお母さんに、目を合わそうとしてくるようになる事です」
と、言われたそうだ。。
へえ。。目が合うコトが目標なんだ。。どういう事?
どうも自閉スペクトラムの子に良くある特徴として3つ。。
①目を合わせない。。。母親や、家族には合わせる場合も多い様だが、人に興味を示さないのが特徴らしい。。だから見ない。。物には興味があるが人間には興味がない。。
②クレーン現象。。
身近にいる人の腕を、クレーンの様に代用して、物を取ろうとする。。移動させようとする。。しかし、その腕が、誰の腕なのかは、あまり興味がない。。
③感覚過敏、もしくは感覚鈍感。。
場所見知り、新しい場所をとても嫌がる。。または、逆に、好きな事を始めるとやめられない。。
この3つの特徴を強く見せるのだそうだ。。
色々調べていくと、以前、ブログで、子供が、言葉が出る前に、指差しをして、お母さんに、あそこ見て。。と、その場を共有する感覚が成長する。。
その指差しの期間がないと、その場を共有する感覚が芽生えない。。
つまり、そこに自分以外の人がいる事、その人と一緒に過ごしている事を認識しないから、
そこには、物以外、誰もいない。。という感覚のまま。。
つまり、会話でコミュニケーションを取る必要が無いわけだから、言葉の必要性も出てこない。。
そういうブログを書いたが、どうやら的を得ている様だ。。
クレーン現象も同様で、側に人がいて、同じ場を共有しているという認識があれば、クレーン現象ではなく、お母さんに、それを取って。。と、指差しをすればいいだけだから。。
自閉スペクトラムとは、無意識に身体を動かす段階から、同じ場所を、他の人と共有して、共存している。。そこには、指差し、言葉が必要になる。。
そこに、物と動物しかいなければ、言葉は要らない訳ですから。。
この段階がうまくせいちょうできなかった。。という事ではないか。。
でも、自閉スペクトラムの子は、動物とは、うまくコミュニケーションを取れる。。
イルカなどとも、とても仲良くなる様だ。。
大自然が好きだという。。
言葉に頼らない。。動物的コミュニケーションには優れているのです。
これは、逆に考えれば、私達大人が、言葉のコミュニケーションしか取れない。。
阿吽の呼吸がわからなくなった。。不自然な存在なのかもしれない。。
気でコミュニケーションを取れない事。。そちらが実は問題では?
自閉スペクトラムの子には、不自然な存在である私達が見えないのかもしれない。。
自閉の子が、目を合わせないのを、無理やり合わせるように仕向ける。。という療育所の考え方よりも、私達が、自然になり、自閉の子が興味を持つ存在になる事が先ではないか?
そんな気がして来た。。
自閉の子は時々来るが、なんとなく僕には懐く確率が高いように感じている。。
それは、私が、普段合う人、大人より、自然な気を出してるから?かもしれない。。
言葉以前の、気のコミュニケーションが取れる。。という事ではないだろうか?