心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

自閉スペクトラム整体②

当院のお客さんの子供が、自閉スペクトラムと診断されて、施設で療育していくことになったという事。。

同時に整体で、体から治していく。。を、やっていきます。

 

で、療育って、どういう事するの? どうやって治すの?

なんて言われた?。。と、聴くと、

「お母さんは、子供の視線の中に入る様にしてください。。いつも子供の視界の中に、お母さんがいる環境を創ってください。。目標は、子供がいつもお母さんに、目を合わそうとしてくるようになる事です」

 

と、言われたそうだ。。

へえ。。目が合うコトが目標なんだ。。どういう事?

 

どうも自閉スペクトラムの子に良くある特徴として3つ。。

 

①目を合わせない。。。母親や、家族には合わせる場合も多い様だが、人に興味を示さないのが特徴らしい。。だから見ない。。物には興味があるが人間には興味がない。。

 

②クレーン現象。。

身近にいる人の腕を、クレーンの様に代用して、物を取ろうとする。。移動させようとする。。しかし、その腕が、誰の腕なのかは、あまり興味がない。。

 

③感覚過敏、もしくは感覚鈍感。。

場所見知り、新しい場所をとても嫌がる。。または、逆に、好きな事を始めるとやめられない。。

 

この3つの特徴を強く見せるのだそうだ。。

 

色々調べていくと、以前、ブログで、子供が、言葉が出る前に、指差しをして、お母さんに、あそこ見て。。と、その場を共有する感覚が成長する。。

 

その指差しの期間がないと、その場を共有する感覚が芽生えない。。

つまり、そこに自分以外の人がいる事、その人と一緒に過ごしている事を認識しないから、

そこには、物以外、誰もいない。。という感覚のまま。。

 

つまり、会話でコミュニケーションを取る必要が無いわけだから、言葉の必要性も出てこない。。

 

そういうブログを書いたが、どうやら的を得ている様だ。。

クレーン現象も同様で、側に人がいて、同じ場を共有しているという認識があれば、クレーン現象ではなく、お母さんに、それを取って。。と、指差しをすればいいだけだから。。

 

自閉スペクトラムとは、無意識に身体を動かす段階から、同じ場所を、他の人と共有して、共存している。。そこには、指差し、言葉が必要になる。。

そこに、物と動物しかいなければ、言葉は要らない訳ですから。。

 

この段階がうまくせいちょうできなかった。。という事ではないか。。

 

でも、自閉スペクトラムの子は、動物とは、うまくコミュニケーションを取れる。。

イルカなどとも、とても仲良くなる様だ。。

大自然が好きだという。。

 

言葉に頼らない。。動物的コミュニケーションには優れているのです。

 

これは、逆に考えれば、私達大人が、言葉のコミュニケーションしか取れない。。

阿吽の呼吸がわからなくなった。。不自然な存在なのかもしれない。。

気でコミュニケーションを取れない事。。そちらが実は問題では?

 

自閉スペクトラムの子には、不自然な存在である私達が見えないのかもしれない。。

自閉の子が、目を合わせないのを、無理やり合わせるように仕向ける。。という療育所の考え方よりも、私達が、自然になり、自閉の子が興味を持つ存在になる事が先ではないか?

そんな気がして来た。。

 

自閉の子は時々来るが、なんとなく僕には懐く確率が高いように感じている。。

それは、私が、普段合う人、大人より、自然な気を出してるから?かもしれない。。

言葉以前の、気のコミュニケーションが取れる。。という事ではないだろうか?