UQモバイルのCMでお馴染みの、満島ひかりさんが、こう言っていました。。
「成功とか、失敗とかじゃなくで、どちらでも、エネルギーが循環しやすい方ならいいかな?
と、思ってっいます。」
これはいい言葉です。
私達は、成功する事が幸福で、失敗する事が不幸だと思っています。。
では、成功とはなんですか?
失敗とはなんですか?
と、改めて訊かれると、戸惑うものです。。
私達が頭脳で思う成功とは、自分の欲望が満たされる。。つまり思い通りになり、人に評価される事。。愛される、尊敬される存在になる事。。
他人より優位に立つ事。。
そこを目指して努力して頑張る訳ですが、思い通りに行かなかった場合を失敗というのです。
失敗とは、思い通りに行かなかった事。。人に評価される結果が出せなかった事。。
その事で、尊敬されたり、愛される機会を逃した事です。
つまり、私達が、頭脳で思う、成功、不成功とは、他人との比較で、優位に立つことなのです。
だから成功する人がいれば、失敗する人も必ず同時に作り出す世界です。
しかし、多感な子、若者。。僕もそうでしたが、そもそも成功とはなんなんだろうか?
と、疑問に思う瞬間がきます。
受験に合格した。
これは成功なのだろうか? また受験に落ちた事は、失敗なのだろうか?
受験戦争に勝ち続け、キャリア官僚になった事で、文書改ざんを、せざる追えない立場に陥り、自殺してしまう事もあるし、受験に落ちた事で、違う道を選んだ事がハマり、生き生きと生きてる人もいる。。
多分、満島ひかりさんは、成功した時も、失敗した時も、どちらも同様に、エネルギーの循環が良い場合と悪い場合がある。。
成功したから、エネルギーの流れが良くなる訳でもなければ、失敗したからエネルギーの流れが悪くなる訳でもない。。
この事に、身体ごと気づいた人なのだと思うし、気の整体術を、毎日行う僕の立場で言っても、それは正解なのです。。
ベンツやBMWに乗って、事業順風の人が、気の流れが良いかというと良くない。。
それは、有頂天になっているからです。。奢っているからです。。
じゃあ、失敗続きの人が、皆、気の流れが皆悪いか?というと、落ち込んで、どん底状態でも気の流れが良い人がいる。。
何故でしょう?
気の流れが一番良い状態とは、囚われていない状態なのです。
成功という囚われ、失敗という囚われ、そのどちらにもとらわれず生きている人こそ、気の流れが良いのです。。
満島ひかりさんは、その状態です。。
だから、「成功しようが、失敗しようが、エネルギーの循環が良い方向で生きていければ良い。。」
という奥深い言葉が出てくるのです。
人生はボブスレーです。。
ボブスレーは、横の氷の壁に、ぶつからない人が早いスポーツです。。
でも最初は、右にぶつかり、左にぶつかって、止まってしまうでしょう?
でも、ぶつかった事に囚われなくなってくると、自然と、ぶつからずに、中心を走行できるようになるバランス感覚が身につくでしょう。。
その感覚こそ、中心感覚という、比較を超えた、絶対感覚なのです。
自分の本当の波に乗る事。。
それが、一番衝突なく、スムーズに生きられる。。気の流れが良い、元気な状態です。。
成功しようという強い思いは、成功という資格を導くでしょう。。
でも、重心が片方により過ぎて、有頂天になりながら、やはり氷の壁に突き刺さり、ストップしてしまうのです。
それが、鬱であり、自殺なんです。
また失敗ばかりしていても、それを認めて、受け入れて、次に活かすんだ。。という気持ちで、取り組んでおれば、壁に突き刺さらず、真ん中を走行できるようになるのです。。
成功に囚われず、失敗に囚われず、成功も失敗も、意識された時点で、氷の壁に、既にぶつかっておるのです。。
本当に波に乗って、エネルギーの流れが良い時は、成功とか、失敗とか、意識されないでしょう?
プールの滑り台。滑ってる過程で、成功とか、失敗を意識してませんよね?
それが無心なんです。
無心が一番流れが良いし、囚われのない、自由があるのです。。
成功に囚われず、失敗に囚われず、どちらでも、エネルギーに流れが良い方向に進みたい。。
この満島ひかりさんの言葉は、素敵な輝きがあります。
これは、老子さんの無為にして為せ。。無為自然と同様なのです。
成功の為に生きてるんじゃない。。
成功の為に生きるという事は、同時に、失敗しない為に生きているのです。。
そんな不自由な生き方をするな。。というのです。