昨日、来たお客さんが、気に入った歯医者があったのだが、喫茶を付け加えた事で、なんだがなあ。。と、歯医者を変えた。。というのです。
昭和時代、平成の前期までは、新しい事はいい事、古い事はダサい。。という雰囲気、評価基準があり、若者はこぞって、新しい事を始め、また他の若者も流行に遅れまいと、恐怖観念の様に、新しくする事、自分に新さを付け加える事で、自分の魅力が増す。
または自分の評価を維持することができると思っていた時代です。
僕の子供の頃には、大人が「女房と畳は新しい方がいい」なんて言葉を言ってましたよね!
僕の様に昭和生まれの人にとって、自分の評価を上げる事。一度上がった評価を落とさず維持する為には、自分を常に新しくしておかないと、離れていく。という恐怖観念に怯えて生きています。。
恐怖観念です。。
優秀な学生が、留学したがるのもそうでしょう?
箔をつけたがる。。評価の為です。
この歯医者さんの気持ちも同様でしょう。。
歯医者は今多すぎて、お客さんの取り合いです。。
そこでこれ以上お客さんが離れて行かない様に、または、新規のお客さんが増えるには?
と、考えた時、歯医者の技術には関係ない、喫茶店を付け加えるという手にでたのでしょう。
それで、実際、お客が増えた様です。。
しかし、それは、新しいものはいいもの。。という価値観のままの人達であり、当院のお客さんの様に、感覚がいい人には、逆に、新しいものを、無理矢理付け加えた事で、今までの良さが消えるのです。
よく例えで話しますが、大学生の頃バイトしていた居酒屋、夫婦2人でカウンターのみの時は、いつも満杯状態。。
オーナーは、成功の証に、店を大きくしてしまったんです。
従業員を雇わないと運営できないでかい店を。。
お客さんは離れていきました。。閉店しました。。
この事件は、新しくする事で自分の持ち味を消してはならない。。
お客さんが、何が良くてきているのか?それを忘れてはならない。。
そのままでいい、見た目は同じでも、お客さんとの間に気づき共有して、意識レベルで新しく成長していけばいい。
これからは、人類の魂のレベルも上がっていき、今までの様に、新しいものを無理矢理付け加えても、評価されない時代になっていきます。。
実際、最近は昭和回帰が始まっているでしょ?
慌てて昭和の良き時代を、無理矢理新しくし続けることが、経済成長であり、世の中が常に新しくなる事が幸福なのだ。。
と、思っていて、先走りしすぎて、昭和を楽しめてなかったからです。。
今、昭和のあの時代を、もっと楽しみたかった。。新しいものは、興奮するが、本当にいいもの、幸福とは新しいとか古いとかじゃなくて、相性の問題だと。。
古い女房でも、古い畳でも、それとの相性が良ければ、無理矢理新しくする必要はない。。
この事に気づいた瞬間から、今日の意識が新しくなっている事に気づけましたか?
3歩進んで2歩下がる。。2歩下がる事で気づきがある。。気づいてから同じ場所を歩いても、それは同じ道ではないのです。
本当の新しさとは、環境を無理矢理新しくする事ではないのです。
今日起こる、いい事、悪い事、区別なく受け入れながら生きる事で、新しい気づ気が生まれる。。新しい気づきのおかげで、環境を新しくしない方がいい。
という選択もあるのです。
フィギュアスケートでは⛸、4回転半を目指していますが、フィギュアスケートって、何回転できるか?という競技ではないですよね!
坂本さんが、難しい回転をいれずに、全体のバランスで、銅メダル🥉をとった。。
これがきっかけで、フィギュアスケートは、原点回帰が起きます。
新しい事イコール高評価ではないのです。
新しくないと評価されない。。この時代は終わります。
これからはそういう時代です。
新しいものから、質の高さ。。バランスの良さ。へ。