子供の目が腫れているんですけど。。と言う問い合わせです。
今日夕方連れてくるんですが、この様な予想が立ちます。
①ネフローゼ症候群
②ものもらい
③結膜炎
④アレルギー、花粉症など。。
①ネフローゼ症候群。。どんな病気なの?
ネフローゼ症候群とは、尿から大量の蛋白が漏れ出し(蛋白尿)、その結果血液中の蛋白が減少する病気です。血液中の蛋白が少なくなると、血管の中と外の浸透圧を同じにするために、血液中の水分成分が血管の外に漏出します。その結果、皮膚の下の組織に血管から漏れ出た水分が過剰に溜まってむくみ(浮腫)となります。顔が腫れたり、手足が腫れぼったくなったりします。むくみがある子どもの病気の代表が、ネフローゼ症候群という腎臓の病気です。
ネフローゼ症候群の原因は?
ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体基底膜というところが障害された結果、血液中の蛋白が尿中に大量に漏れ出して起こります。他の病気が原因で起こるものもありますが、約90%は原因不明で、特発性ネフローゼ症候群と呼ばれます。日本では1年間に小児10万人に約5人が発症し、男の子は女の子の約2倍多く発症し、また約50%が5歳未満に発症すると言われています。
②感染症
子どものまぶたが腫れる原因で多いのが、細菌やウイルスによる感染です。乳幼児が感染しやすい理由としては、免疫機能が未熟で抵抗力が弱い点が挙げられます。また子どもは鼻涙管(びるいかん)と呼ばれる目と鼻をつなぐ管が短く、鼻から細菌やウイルスが感染しやすいのも理由の1つです。
細菌やウイルスの感染が原因でまぶたが腫れる主な病気には、以下のようなものがあります。
ウイルス性の結膜炎は特別な治療法がなく、自然に治るのを待つしかありません。また結膜炎は非常に感染力が強いため、家族間での2次感染に注意しましょう。登園や登校も、医師の許可がでるまで控えることが必要です。
アレルギーによるまぶたの腫れを予防するには、原因となるアレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)に触れさせないことが1番です。しかし実際の生活では完全に避けることが難しいケースもあります。その場合はアレルギーを抑える薬を点眼したり、服用したりすることで症状を軽くする治療が行われます。