整体には、肘が痛い。。そして、整形に行っても、整体に行っても治らない。。という患者さんが紹介できます。
これは無理もありません。肘は、整体師にとっても、高等技術です。。
整形外科で治るはずもないし、下手くそな整体でも治すことはできません。。
僕自身、オープン当初は、肘の痛みが治せなくて、試行錯誤して、今は、ほぼ治す事が可能。。
ですから、肘痛の整体行脚は、当院で終わりです。
今も、治らない肘痛の女性が、紹介で来てくれて、今日5回目ですかね。。「先生、この1週間、小指に力が入る感じがして、調子よかったです。。初めて治るかもしれない。。と、思えました。」
と言ってくれました。。
この女性の、このセリフの中で、小指に力が入る様になって調子がいい。。と言いました。
これがヒントです。
肘の痛み、手首の痛み、腱鞘炎などは、実は、腕の位置、肩甲骨、鎖骨の位置が、多くの場合、巻き込んだ前側に落ちていて、腕の筋肉も、体の前側に筋肉。。つまり、親指、薬指側しか力が入らない位置にあるんです。
だから、背中側の筋肉を使う、小指、薬指に力が入らない。。
それで、本当は背中側の筋肉を使って、小指、薬指の筋肉を土台にして、胸の筋肉から続く、親指と、人差し指を使いたいんですが、猫背の為、背中側の筋肉が使えない。。
これは、習字の時、左手で紙を支えて、右手で書く。。これは楽です。
しかし、左手の支え無しで書くとなると、イメージしてみてください。。
紙が動いてしまって、動かない様に、右手で余計な力を加えながら書かないといけない。。
これでは、右手は疲れて麻痺してしまうでしょ?
本来とは違う緊張で、右手を動かし続ければ、手首も肘も、ねじれてきてしまいます。
当然痛くなる訳です。
これを手に例えると、背中側の筋肉で、小指、薬指を支えにして、親指、人差し指でハサミを✂️いじる。。字を書く。。これなら楽ですが、小指、薬指という支えを使えないとなると、親指、人差し指に倍の負担がかかる。。
手、腕の半分の筋肉しか動いてないんですから。。
すると、腕は動いていない小指側の筋肉を使うことを諦め、親指、人差し指を使いやすい様に。。つまり更に猫背になり、胸側の筋肉を使いやすくする。。
この過程で、腕は内側に捩れてくる。。
その過程で肘が捻れ、手首が捻れ、腱鞘炎になるんです。
これを治すにはどうしたら良いと思いますか?
肘だけ揉んでも、矯正しても、電気流してもダメ。。
小指側の筋肉、背中側の筋肉が支えとして動ける位置に、肩、肩甲骨の位置を戻すのが先です。。
つまり、背筋を伸ばす訳です。
今回、肘痛の女性が、小指に力が入る様になった。。と言ったのは、肩の位置が正常になったという事。。
こうなれば、肘の捻れは、戻っていき、再発しないのです。
肘治すのに、全身調整する必要があるんです。
肘だけ調整して、痛みを消す事はできますが、肩の位置が間違えた位置にあるんですから、そこに合わせてまた捩れて痛くなるのです。。
これが、肘痛が、再発しやすい理由です、。
整体師は手抜きをしてはならんのです。
肘痛は、全身のバランスを戻すことから。。
時間がかかるんです。
大変なんです。