心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

関取の心に学ぶ。

私達は、常に成功する事を無意識に目指しています。。

それは、言い換えれば、同時に、失敗する事を恐れる心も産んでいるのです。

 

または日本人気質と言いますか、触らぬ神に祟りなし。。自分に波風立たなければ良い。。

波風立たない様に、出来るだけ、余計な事に関わらない様にする。。人が電車内で刺されていても、誰も助けに行かない。

しかし動画だけはしっかり撮ってる。。これが外国なら、まず助けに行くと思うんです。

 

日本人は、自分の平安が乱れない事を平和だと思ってしまってまっいて、マスクを世界で一番してる理由もそう。。

マスクを外して、後ろ指刺されるぐらいなら、していた方が波風立たないから、自分の平安は保たれる。。

世界から日本はマナーが良いと言われていますが、なぜマナーが良いかは、実は、自分に波風立たない様にしてる、自己防衛反応です。。

私達日本人は、波風が立つ事を恐れます。。

自転車🚴‍♀️に例えれば、転ばない様に乗ろうとする。。

転ぶことは失敗。。そして転んで怪我した事。。

そして転んで自転車が壊れた事を後悔してしまい。。その転んだ理由を人のせいにするのです。

 

しかし関取の世界は違いますね。。

相撲で負けた力士にインタビューでは、力士は言います。「今日は自分の相撲が取りきれなかった。。反省して、明日からまた一番一番です」

負けた事、負けた相手に囚われがない。。自分がどうして自分の相撲が取りきれなかったのか? そこを大事にして次に活かそうとしている。。

これが正しい心の在り方です。

負けた事を後悔しても仕方がない。。転んだ事を後悔しても仕方がないのです。

転ばずに生きて行くことはできないし、転ばずに生きていこうとする事は心の萎縮です。

わざわざ転ぶ必要はないですが、一所懸命やって転んだなら、それは人生の糧として次に活かすことができます。。

よくグルメ番組を見ていても、美味しいと評判の店で、その料理が誕生した経緯で、失敗、ミスから偶然生まれた。。

なんて話がよく出てきます。

たまたま調味料を間違えて煮込んだらそれが美味かった。。とか。。

 

私達の人生は、成功と失敗に分かれているのではありません。

自転車🚴‍♀️で例えれば、右側に転んだのが成功で、左側に転んだのが失敗です。

深い意味で言えば、成功する。。成功した。。という驕り、慢心も、転んでいるのです。

ですから、私達は、成功を追い求めて、失敗した事を後悔する必要はありません。

また成功して、達成感に酔いしれてる自分も、転んでいるのだと、自覚すべきなんです。

 

左に転んだだけです。右に転んだだけです。なぜ転んだのか?が理解できて、同時にどうすれば転ばないで乗れるのか?も知ることになります。。

そうか成功しようしようと、自転車を右に傾けて過ぎていたから、反動で左に転ばされたんだな。。

成功を追い求める心が、失敗を産んだんだ。。

成功や失敗に囚われず、自分の相撲を取り切る。。それだけでいいんだ。。

負けて覚える相撲かな。。

 

その負けがなければ、気づけなかったことがある。。その負けで気づけた事をきっかけに、自分の相撲が解った。。

負けた相手にリベンジする事が大事なのではなくて、それは完全に勝負、競技の世界です。

武術、武道の世界は本当がそうではありません。。

なぜあの人には敵わないのか?自分の心の隙、技の隙に気づく事。。負けた事で気づかせてもらえるのですから、むしろ負けた相手にはありがとうございますなのです。

そして、その負けを通して、自分の相撲を理解し、次の日から、もっと自分らしい相撲を迷いなく取ることができれば、勝った相手にとっても、救われるのです。

起きた失敗は、成功に囚われた幻の失敗です。。

本当は右に倒れたか、左に倒れたかの違いでしかない。。

大事な事は、倒れる事で倒れない自分がいる事を知る事、理解する事です。。

それには倒れる事は、人生に必須なのです。

怪我する事も、病気になる事も、自分を知る糧でしかないのです。

後悔ではなく、反省して次に活かす。。

僕の話で言えば、川村整体最初の三、四年は、せっかくきてくれても治せない人が毎年数人いたんです。。

それでお客さんが、ここでは治らないな!と、見切られ、二度と来なくなる。

そのお客さんは二度と来ないが、その事に後悔したってしょうがない。。

今の僕の実力では治せない症状がある事に気づけたのです。

そしてその症状はどうしたら治せるのか?を勉強し、実験して、次に同じ症状で来たお客さんはなんとか治してさし上げたい。。

その繰り返しで腕を上げてきたのです。

 

そういう意味では、僕が治せなくて見切られて来なくなるお客さんも、僕にとっては大事なお客さんだったのです。。

しかし、そのお客さんをもう一度呼んで、治す。。なんて事は考えないし、考える必要もない。。

それはリベンジになってしまう。。

失敗したお客さんにはありがとうです。。

そして次に活かすのです。。後悔は無用。。相撲もそうです。。

 

関取が負けた相手にリベンジするとは言いません。。

その心は、負けを認めていないの同じですから、真の反省、気づきが生まれて来ないんです。

負けは負けで認める、。負けという貴重な体験ができた、。これを反省して次に活かすんだ。。そういう気持ちで生きてる人の方が、長い目で見れば、成長できるはずです。