心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

昭和の子供、平成の子供

昨日は、当院に通う常連さんで保育士さんの女性に聞かれた。。

今の子をどう感じますか?

という質問。。保育士さんの仕事の中でも、自分の子供の頃とは違う何かを感じて、戸惑うのだと思うのです。

僕も、整体を始めて最初の3年、4年は、昔の価値観で、若者に接していた事もあり、若い人の定着率が悪く、まあ嫌われた訳です。。当院は若者と無縁の整体院でありました。。

 

しかし、ある若い女の子(ユウナちゃん)が通う様になり、その女の子と仲良くなれたお陰で、今の若い子達の価値観というか、感性が解ってきた。。

 

それで今では、若い子が定着する様になり、最近は若い子が、自分の家では感じられない父性を、僕に感じてくれている様な気もしているのです。

きっと、家では、自分の望む愛情を受けていないんじゃないか?

両親の愛情に飢えているんじゃないか? それで僕の所へ来て、僕にお父さんを感じているのではないか? そんな気さえするのです。

もちろん、僕の様な他人であるが故に、言える事がある。。

本当はおじいちゃん、おばあちゃん👵の仕事です。

ある種、無責任な立場ですから。。だから受け入れやすい。。

 

実際の両親は、子供の事が心配で、責任もある為、どうしても親が安全だと思う生き方を押し付けてしまう。。

あれダメこれダメ、。こうしなさい、あしなさい。。あなたの為に言ってるのよ!

しかし、本当は、自分の心配事を減らしたい為に言ってるだけなのかもしれない。

 

代表的なのが学歴。。確かに昭和高度成長期は、学歴社会だった。。大きな会社には、学閥というのがあって、俺の親父は会社で出世できた人だが、自分で言っていたが、学閥があったから出世できたのは間違いない。。と言っていました。。

そういう両親に育てられた、現代の親世代も、子供に学歴さえ与えてあげれば、自分の責任を果たせる様な、思い込みがあると思います。。

 

それで、見失いがちなのが、その子の持つあるがままな長所。、また短所。。

今の子達の特徴は、昭和生まれも私達の様な、何かを成し遂げて、それを評価してもらう事に、喜びを感じるタイプは少ない。。

男の子はそういう要素ありますけどね!

昔の子は、褒められたくて頑張る積極性があったが、今の子は、何かを成し遂げると誉めてもらえる。。と言う事は、何も成し遂げない自分は愛される事がない。。と、恐れの方が大きくなる。それが現代の子供のストレスになっているのです。

 

当院に来る若い子で、昔のように、大きな夢を語るガツガツした子はほとんどいません。

夢が無いというか、目標がないんです。。

もっと言えば、目標や夢を持たないようにしている。。

何故? 夢を持つと、努力しないといけないから、疲れるから。。

今、ここが快適であればいい。それこそ重要なんだ。。そう言う感性です。

 

むしろそういう生き方から逃れていきたい。。それにはどうしたら良いのか?を考えているんです。

 

今の子達は、頑張って成し遂げた結果の評価が欲しいのではなくて、ありのまま、このままの自分を、受け入れて愛して、評価してほしいのです。

だから恋人や友人の選び方もそうです。。

ありのままでいられる関係が好きなのです。

それを親にも求めているのです。

よく母娘で買い物してる風景、。あの友人の様な関係。。それを僕にも求めるんです。

会社の上司にも求める。。だから上下関係が嫌い。

 

当院に来ると、ありのままに自分を受け入れて評価してもらえるので、安心するのです。

よく言われます。

「ここに来ると、このままでいいんだ!」と、ほっとした気持ちになれます。。と。

昭和生まれの両親も、良かれと思って、大学まで出してあげようとするのですが、今の子は大学に行く事にも疑問を持っているのです。

大学まで出た親を見ているからです。幸福そうに見えない。

何故、親は自分をいい高校に入れ、いい大学に行かそうとする事にばかり躍起なのか?

 

それは、今のままの僕ではダメだ🙅と、否定されている気持ちです。

僕は、高校生の時、鬱でした。。

そんな時、一番好きな大人が、鬱の自分を、あるがままに受け入れてくれた大人だったんです。。

 

だから、僕も、当院に来る、メンタルを痛めた若者にはそうしているのです。

今のままでいいんだよ。。今は君にとって必要な時間だよ。。いずれ解るよ。

「いろんな人がいろんな言葉を言ってくるだろうが、大丈夫🙆‍♀️。。あなたはまともな人だからこそ、そういう事で悩んでいるんだ。。悩めているんだ。。あなたはむしろ優秀だからそういう悩みを持てるんだよ!」

「俺も随分、どうでもいい事を悩んできたんだ。。でも、今。。あのどうでもいい事を悩んでいた時間が、一番自分を成長させていたんだな。。と思うよ。。

 

と、言ってやるんです。

当院に通う、一番下の子が、自閉スペクトラム。。と、診断されたお母さんが通ってるんですが、その人が凄いなあ。。と、思うのは、自閉である事を少しも嘆いていないんです。

自閉の子の事を語る時も、自閉でない他の子の事を語る時も、同じ愛に満ちた顔なんです。

この愛情は、自閉の子を救うなあ。。そう思います。

今日もこう言うんです。「先生、下の子がまた高熱出して、先生が高熱を出して脳が進化していくと言うので、放置したんです。。そしたら39度ぐらいまで上がって、その後またすごく変わったんです。。あんな事もこんな事もできる様になり、初めてお父さんを、お父さんと呼びました!」

このお母さんは、理想ですね。。

 

子供を持つ親御さんは、子供よりも自分の心の反省が大事です。

きつい言い方ですが、学歴以外に親として与えてあげられる事があるのかどうか?

そこです。

学歴はおまけ。。

親として、自分の子供として産まれて来た子供に、俺の子供だからこそ、与えてあげられる事があるのかどうか?

そちらの方が大事です。

俺の背中を見て学べ。。そう言えるものをもっているのかどうか?

ないから、学歴だけは。。責任がある。。と、なってしまいがちなんです。

今の子達が本当に欲しいのは学歴ではないんです。

大学まで行かせてもらえる経済力でもない。

 

あるがままの自分を受け入れてくれて、愛してくれる親。。そしてそれを応援してくれる親です。それがあれば、子供はやる気が出るのです。

 

当院で若い子と話をしていると、その愛情に飢えている。。

それを僕に求めている、。そんな気がします。

子供を安全な路線に乗せる事よりも、俺の後をついてこいよ!と言える生き方を、自分ができているのか?その方が大事です。。