私達は、お金がなければ生活できません。。
しかし、だからと言って、お金の為に働く事は、自分の魂を萎縮させているのです。。
例えば、僕は4年間便利屋を営んだ事があります。。
便利屋の特徴は、浅く広く知識と技術があるという事。。
つまり、1人の信頼できる便利屋を見つければ、大抵の事はやってくれる。。
困った時に非常に便利な存在です。。
しかし便利屋とは、器用貧乏です。。2流が沢山あるだけで、一流は無いのです。。
そこを足元見られて、便利屋はいつもお客さんの見積もり時に値切られるのです。。
お客さんからしても、本職の職人に頼むと高いから、職人ほど丁寧な仕事じゃなくて良いから、安くやってくれ。。。
それが動機で便利屋に頼むのです。。
ですから、便利屋は、いつも値切られて、適切な価格より安い価格で仕事を受けるのです。。
そんな毎日を送っていた僕は。。
自分の中のある気持ちに気づきました。。。
「このお客さんはいつも値切るから。。値切られた金額分の仕事しかしない。。つまり手を抜こう。」。と、思っている自分に気づいたのです。
お客さんに気づかれない様に手を抜き、見積もり価格相応の仕事をして、お金を貰っていました。。
しかし、その行動を、自分の本心が許さんのです。。
本心は言うのです。。「こんな打算的な仕事していて楽しいか? お前が楽しいのか?。。
値切らようがなんだろうが、自分の納得できる、良い仕事をした方が、仕事が楽しいのではないか?」
なるほどその通りだ。。。
そうだ。。これからは、値切られようが、金額が合わなかろうが。。自分の為に、自分の納得できる、良い仕事をしよう。。
そう考え直し、どんな金額でも、一所懸命仕事をする様になりました。。
それが俺らしさだし、自分が楽しいと思える仕事の仕方です。。
すると、不思議な事が起き出したのです。。
見積もり時に、5000円値切った奥さんが、作業終了時にこう言うのです。。
「あなたは徳がある人だわ。。感動🥺したの! お釣りは要らないわ」
と、値切った五千円が吹き飛ぶ、10000円をくれたのです。。
えっ!。。どう言う事?
それから、そう言う場面がすごく増えて、値切ったはずのお客さんが、作業終了時に、値切った額を大幅に超えるチップをくれる様になったのです。。
3人に1人ぐらい、チップをくれました。。ご飯でも食べて!。。と。。2000円ぐらいが多かった。
この体験が大きいんです。。
人は、本来お金は少しでも払いたくないものだが、感動し、魂を揺さぶられると、お金を払いたくなるんだ。。
これが本来のお布施というものではないのか?
そうか、俺の、お金という対価の為では無く、自分の為に、無心で、一所懸命働く姿が、お客さんの魂を揺さぶり、お金を余計に払わずにいられない心となったのだ。。と。。
その僕の仕事ぶりは、信用を産み、応援を産み、紹介を産み、お金を産んだんです。
値切られて腐って仕事をしていた時期には、チップなど貰えた事ないし、仕事も二度と呼ばれない。。
しかし、対価を忘れて、自分の為に仕事をする僕の姿は、むしろお客さんを感動させ、信用を得て、応援を得て、紹介せずにはいられない存在となりお客さんが増える。。
「川村さん、いつもこんな安くやってて潰れないでよ! と、チップをくれる。。余分に払ってるお客さんも嬉しそう。。。なんだこの感じは?
お金とは本来、仕事量の対価では無い。。材料費や作業時間の対価では無い、信用と応援の対価なんだ。。
信用されてないお金、応援されないお金は死に金だ。。
そんな金で金持ちになった人は、やはり自分の欲望の為にしか使わないから、一部のエリアでしかお金が消費されない。。
お客さんは、払いたいお金を払っているのだ。。
そして、俺は、払いたいお金を頂いているのだ。。
俺は生きたお金を頂いているんだ。。これが真の幸福だよ。。
お金の正しい流通方式だよ。。
払うお客さんも笑顔、貰う俺も笑顔。。。
これが、信用と応援、感動というお金なんだ。。
信用して応援したいから払うお金。。これが世の中で回れば、世の中、平和になると思わない?
この時の便利屋時代の経験が、今、整体院経営時の、初心として掲げた心。。。
12年間全うしてます。
有り余るお金があるから幸福なんじゃない。。。
信用されない、応援されないお金がたらふくあっても、魂は喜ばない。。
応援されて頂くお金が嬉しいのです。
お金は天下の回りもの。。
言い換えれば、応援金は天下の回りものです。。
真摯に自分の為に一所懸命な姿こそ無心。。無心な仕事人です。。
どんな人でも、その私利私欲の無い姿に感動し、自分のお金に対する執着を解除させてしまうのです。。それが、払いたくなる心です。。
お金を払いたくなる時、心の奥底では、できるだけ払いたく無いというお金への執着を解除してくれてありがとう😭。。
という気持ちが含まれているのです。。
心が楽になったわ。。と。
そういう仕事人が増えただけ、お金は回り出すでしょう?
応援が回り出す訳ですから。。