心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

畳と女房は新しい方がイイ?

一昔前の時代劇では、よく、このセリフを聞いた覚えがあるんです。

私達は、新しいものが良いもの。。だと、思い込んで来た。。

そういう時代です。

そして、昭和からバブル時代にかけて、こぞって、新しいものを開拓して、そのブームを創ってきた。。

しかし、今、その価値観は通用しなくなって来ているし、その事を認めて、受け入れる事が大事なんじゃ無いか?。。と、思うんです。

経済成長しなくなった、経済、文明の成長が頭打ちになっている今、それでも新しい物を。。

と、躍起になってる会社は、これから下り坂なのかもしれない。。

 

新しい事が良いこと。。もはやそうでは無い気がするんです。

何故、急にそんな事を?

昨日、床屋に行ったんですけど、その店は、僕の大学時代の、居酒屋バイトで知り合った先輩で、先輩が床屋になってからも、ずっとその店に通っています。

 

その先輩が、音楽が好きで、いつも有線放送が流れているんだけども。。

いつ行っても、1980年代の、洋楽が流れてるんです。

 

で、昨日、何故か、その80年代に聴いた音楽が、とても新鮮に感じ、魅力的に感じたんです。

 

懐かしいというより、こんなに良い曲だったんだあ。。こんなに完成された曲だったんだあ。。と、改めて再認識、再評価した感じ。。

高校生の俺では気づけなかった。。

今だから分かる。

 

80年代、洋楽が流行ったのは、高校生時代です。。

当時は新しい音楽に惹かれた。。日本には無い洋楽の新しさに惹かれたんですが、今は、新しさではなく、80年代の洋楽の完成度の高さに感動したのです。

そして「先輩、80年代の洋楽の再ブームが来るんじゃないですか? 素晴らしいですよ♪。。

今の音楽に負けてない。。」

先輩「もう始まってるよ! 80年代の洋楽が今、流行ってるよ!」

 

なるほど。。古民家ブームといい、レコードブームといい、確かに、古き良き時代。。

今から思い返せばですけど。。当時は新しい物しか、受け入れられない。。古い物はダメ、古いイコールダサい。。という時代でした。。

 

それが今は、心の奥底で、私達は、もう無理矢理新しくなくて良いよ。。

その無理矢理な新しさが、社会を乱してもいる。。

生きる事をしんどくさせている。。

調和を乱してまで新しい必要はない。。

もっと調和していた時代に、良いものがあったんじゃないか?

その良さを見落としていたんじゃ無いか?

そこを取り戻したい。。

 

新しいことばかりに価値を見い出しすぎて、時代時代の良さを見落として来たんじゃないか?

その忘れ物を、取り戻そう、。

それは、決して過去に戻る、後退ではない。。

改めて、調和していた時代を評価し直す。。

生き直す新しさ。。

そこに、真の幸福がある気がする。。

そして、その再認識は、僕らおじさん、おばさんになった人からも、新しく新鮮なものであり、初めて80年代の洋楽を聴く若者にも、新鮮で新しいものなのだと思うんです。

今までにないものを、世に生み出してブームを作る。。

このやり方は、もう限界に来ています。。

そうではなくて、こんな良いものがあったじゃないか。。

という、もの凄いスピードで駆け抜けてしまい、味わえなかった昔に立ち戻る新しさ。。

そういう事が、流行る気がする。。

 

私達は、新幹線で🚅、東京から大阪まで、短時間で駆け抜ける事が価値だと思って来た。。

でも、もう一度、東京から大阪まで、各駅停車の電車で、🚆駅周りを探索しながら大阪に向かう。。

それは新しい生き方だと思います。。

これから整体院を続けて行く上でも、大切な事に気づけた感じがします。

 

 

温故知新時代です。

 

前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。 古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。