心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

一番の親切は、適正な距離感覚

距離感覚、間合い感覚に鈍い人がいます。。

例えば、車の車間距離がやたら近い人。。しかもわざとじゃない。。

これはわざとやってるより問題なのです。。

何故なら無意識に、人の嫌がる距離感覚に入ってしまい。。相手が嫌がってる事に気づけない鈍さだからです。。

知らないうちに人を嫌な気持ちにさせているからです。。

 

でもそういう人は本当はとても親切な人なんです。。いい人なんです。。

親切の想いが強すぎて、空回りしてるのです。

思いの強さが、距離感を見えなくしているのです。。

でも、距離感を間違えて、プライベートエリアに踏み込んでしまえば、その親切は、親切ではなく、迷惑になってしまう。。

人の家の庭に無断で入り込んで掃除してくれても親切ではありませんよね!

まず、適正な距離感、間合い感覚、一体感感覚。。これを適正にする事。。これが一番必要な親切です。自分の想いを抑制するのです。。

自分の想いが強すぎて、それを抑えられないのです。。

それは自分の想いを伝えたいという自分の欲望という名の親切です。

自分の思いを伝える事が一番なら、強引に中に入るしかありません。。

人の為の弊害はここにあります。

思いとは調和しないのです。。思い通りにはならない。。とはそういう事です。

思いを抑制した、超えたゼロ感覚に調和があるのです。

 

人間関係とは、抑制関係でもある。。お互いがある程度抑制するから、うまく付き合える。。これは我慢とは違う。。呼吸を合わせるのは抑制力です。。中心力です。

 我慢とは息を詰める事です。

 

ある女性のお客さんに聞かれた事があります。。「お爺さんが入院していて、時々お見舞いに行くのだけど、何をしてあげればいいのかわからない。。」

私は、「入院している人は身体が弱っていて過敏になっているのだから、あんまり元気よく、あれしてあげる、これしてあげる。。早く治ってね! を、連発されると、余計疲れてしまうんだ。。だから、足元のちょっと離れた所で、話を聞いてあげたり、頼まれた事を、さっさとやってあげるぐらいが、楽なんだよ! だから何かをしてあげないと。。と、力む必要はない。。適正な距離感を保ってあげる事が一番の親切だ。」

と、伝えました。。

どんなに人の為と思って、一生懸命尽くしたとしても、距離感が近過ぎれば、想いが強すぎれば、それは親切の押し売りになってしまうのです。。

宗教の勧誘もそうです。。押し売りです。

人のエリアに強引に入り込み、しかも強引に親切を押し付けてくる。。

でも本人は、究極の親切だと思っている。。思わされている。。サタンから救ってやるんだと。

 

やればやるほど嫌がられてしまう。。プライベートエリアに入ってしまった時点でもう親切ではないのです。。思いの強さは、時に不調和を生むのです。。自己満足にもなりかねません。

こんなに人の為に親切にしているのに、距離を開けられる。。と思い当たりのある人。。それをしていると一度認めて直した方がいい。

 

それは、間合い感覚違反をしている事。。近づき過ぎ違反です。

そして、人を喜ばそうとしてやってる事が、実は相手にとって迷惑な場合です。

自分が親切だと思ってやった行為が、そうではない事に気づけない。。近すぎて嫌がられている事に気づけない。。。という鈍さがあるんですね。。

 

せっかく親切心が強い人なんですから、もう少し、間合い感覚を大事にして、相手が嫌がる距離に入らない事を勉強するべきです。抑制が効かない人に親切はないんですね。

まずは抑制が効く人になる事です。。

抑制が効く人は、一緒にいて安心なのです。。

抑制が効かない人は、不安なんですね。。

あの人は抑制が効く人だから安心だ。。まずはそこです