矢は放つものですが、人間形成は逆で、矢を保て。。という言葉があり、僕は好きです。
矢を引いて待っていると、的の方から近づいてきて、矢に刺さるというもの。。
だから、自分という矢を、常に磨いておけば、経験の方から自分を選んでくれる。。
こういう事です。。
整体修行時代。。師匠の古いお弟子さんが、いつも口癖の様に言う言葉がありました。。
「川村くんは、得よう、得ようとしてるでしょ! それでは成長できないよ!」
この先生は、口数少なく、これだけ言って理由の説明はないのです。。
当時、20代だった僕は、理解できず、なんでだよ。。得ようとするから、成長できるんじゃないか?
と、思ってました。。でも時が経つに連れ、自分も成長し、この意味がわかったのです。。
得よう得ようと、求めて学んだことは、頭で覚えた知識にすぎない。。肌で覚えた事ではないから、消える。。
今、ここ、今の自分を磨く、そして待つ。。ツバメだって、どんなに巣を作って欲しくても、ツバメが気に入らなきゃ創ってくれません。。
でも、巣作りに適した場所なら、勝手に創り出すのです。。
人生経験も同じで、質の良い出会い、経験を求め、得よう得ようとしても、自分の器に適した出会い、経験しか来ないのです。。
高校生の時、モテモテの友人に、「どうやったらお前みたいにモテるの?」
「そう言う質問する奴が一番モテないんだ。。常に自分を磨いておく事、、そうそれば勝手にモテるんだよ」
高校生の言葉としては、的を得すぎて、絶句。。
今、目に前にある事、それを通して気づく事があります。
その気づきを繰り返していく事で器が拡がります。
身につけて大きく見せようとする道ではなく、むしろ捨てていく事で、軽くなり、気球の様に上昇して、世界が拡がる感じ。
気球から見る世界観を知った人に、経験くんも、経験して欲しいから、近づいてくるのです。
得よう得ようと、遠くばかり見ていては、足元救われるのです。
得ようとするのは、自分を、人より早く、人より凄い人になって、それを見せたいから、評価されたいからなのです。。