昨日、テレビで、お笑い芸人が、生歌を歌う番組をやっていました。。
ちょうどフットボールアワーの岩尾くんが、生歌を歌っていたのです。。
「うわー。下手だなあ。。」
と思って聴いていたのです。。
まあ。お笑い芸人だから、歌が下手な事は、むしろ美味しいのかもしれない。。
でも、司会の中居くんの言葉は意外でした。。
「いやあ〜凄くいいなと思いました。。」
と、えっ。中居くんも歌が下手で有名な人だから、こういう歌が、上手に聞こえちゃうのかなあ!
そう思ったのですが、その後の言葉に、ドキッとした。。
「人に評価される為の歌じゃない所が、良かった」
へえ〜。。中居くんはそういう価値観を持っていたんだなあ。。好きになりました。。
これは、ぼくも非常に問題意識のあるところです。。
最近流行りの歌上手い選手権。。。などなど。。
評価される為の歌。。歌い方なんです。。
それが嫌で見ないんです。。
中居くんもきっと同じ思いでしょう。。
子供の描く絵は素敵ですよね。。
子供の描いた絵は癒されます。。
真似できないですよね。
あれは、評価される為に描いてる絵じゃないからなんです。。
子供の頃は皆そうだったはずです。。
でも、他人と比べられ、評価されるようになると、人は、全てにおいて評価される為の行動に変わります。。
不思議な絵を描いていた子供も、いつしか褒められる為の絵に変わっていき、面白くなくなる。。
芸術の世界とは、きっと、岡本太郎の様に、いつまでも評価される為ではない絵を描ける人、歌を歌える人。。踊りができる人。。
これがお金が取れる人なんだと思うんです。
中居くんに言いたいのもそういう事じゃないかなあ。。
評価される為の歌。。踊り、ピアノ。。は、自然じゃない。。
凄いけど素敵じゃない。。そう言いたいんですよきっと。。
岩尾くんのように、評価される為ではない歌い方は、自然であり、気持ちが良い。。
これは、私たちすべての人が、反省すべき点です。。
実は、ぼくも、歌上手い自慢の人です。。
高校生ぐらいから評判でした。
でも、そんな僕が、何故、趣味で音楽をしていないか?
その理由は、アマチュアバンドをやってる仲良しの先輩に、指摘されたのがきっかけです。。
「川村くんは、歌は間違いなく上手い。。俺が今まで聴いた中でも、トップクラスだ。。
だけどさあ。。アマチュア音楽とは、上手い下手じゃないんだよ。。
川村くんは、、どうだ。。俺は上手いだろう。。という気持ちで歌っている。。
それはアマチュア音楽の世界には要らない人なんだよ。。邪魔なんだ。
俺たちは、むしろ下手くそを楽しんでいるんだ。。
下手くそだからアマチュアなんだし、アマチュア音楽とは、楽しいという事が大事。。
川村くんが歌うと、凄いけど楽しくはない。。」
川村くんは、のど自慢とかに出る人であって、アマチュア音楽をやる人ではない。。」
ぼくは、その通りだと思えたんです。。
ぼくが、評価される為に歌を歌う事は、アマチュア音楽を楽しんでいる人に、実に失礼だと感じたのです。。
僕は、逆に、アマチュア音楽をやってる人の、歌の完成度の低さが許せないんです。。
「そんな完成度で、よく人前で歌えるよね!」
そう思ってしまう。。それを、周りは感じていますよ。。という事だったんです。
これは僕の心の未熟さだと思います。
人に評価される為の歌しか歌えない人なんです。。
そこで、一人カラオケになった。。という経緯です。