お盆最後の日なので、もう一つだけ、お付き合い願います。。
皆さんは、あの世で修行している霊魂達が、人間界に生まれ変わりたくてしょうがないんだ。。という話。。
聞いたことありませんか?
私達は、真の解脱を獲得するまで、何度も死んでは生まれ変わり、勉強を続けるのです。
これを六道輪廻と言う。。と説明しましたね?
その六道輪廻の中で、唯一肉体を持った状態に生まれ変わるのが、私達の住む人間界です。
下にある、お釈迦さんと、その弟子、阿難との会話をご覧ください。
引用。
人間に生まれるのはどれほど難しいことか。 [釈迦]
●人身受け難し
釈尊(お釈迦様)は深遠な仏の知恵により、
我々の生命の実相を明らかにされました。
釈尊はまず、我々が猫や犬、獣や鳥、魚や昆虫などの
他の世界に生まれず、人間に生まれることは大変に稀なことであり、
喜ばねばならないと仰せられています。
ある時、釈尊が
「たとえば大海の底に盲目の亀がいて、
百年に一度、波の上に浮かび上がる。
ところがその海に浮いた木があり、
真ん中に一つの穴がある。
百年に一度浮かぶこの亀が、
ちょうどこの木の穴から頭を出すことが一度でもあるだろうか。」
と尋ねられた。
阿難という弟子が、
「そんなことはほとんど考えられません。」
と答えると釈尊は、
「誰もそんなことはあり得ぬと思うだろう。
しかし、何億年、何兆年と繰り返していけば、
全くないとは言い切れぬ。
人間に生まれるのは今の譬えよりも
更にあり得ぬことなのだ。」
と説いています。
これを「盲亀浮木(もうきふぼく)の譬」といいます。
また、「人間に生まれるものは爪の上の土ほどであり、
他の世界に生まれるのは大地ほどである。」
とも言われています。
我々生命は、無限の過去から、6つの世界を生死流転しています。
その6つの世界とは、
①人間界・・人間の世界。
②畜生界・・人間以外の動物、昆虫などの世界。
③地獄界・・大苦悩の世界。
④餓鬼界・・飢えて苦しむ世界
⑤修羅界・・闘争の絶えない世界
⑥天上界・・天人の世界
これら6道はいずれも苦しみの世界であるから迷界といいます。
どうでしょうか?
ちなみに畜生道というのは、いかにも人間が、動物や虫に生まれ変わる事がある様な錯覚を起こす人がいるでしょう?
違います。人間は、仏の分け御霊として誕生しているのであって、最初から最後まで、永遠に仏であり、人(霊止)です。
動物や、虫、万物は、仏に創造された存在で、仏の分け御霊ではないのです。創造物です。
そこが、人間と動物の違いであり、人間だけに悟り、解脱があるのです。
動物には悟り、解脱はありません。。
畜生道とは、仏の分けである事を忘れて、動物の様な自己保存欲だけで生きてる人。。
という事。象徴です。
怒ってる人が鬼に見える様に。。欲望丸出しの人は動物に見えるのです。。
人間界以外には肉体が無いですから、鬼の様な心の人は鬼の様に見える。。
動物の様な心の人は、動物に見えるという事です。
高揚感のある時は、世の中が薔薇色に見えるのと同じです。
皆さんは、人間が死んだら、死後の世界、死後の世界と人間界を、何度も輪廻転生していると思っているでしょう?
でも、人間が死んで、六道の何処かに生まれ変わる。。またそこで死んで生まれ変わる。。
そに中で、人間界に、生まれ変わるのは、非常に稀な事だと言うんです。
そして、人間界に生まれ変わりたい。。と、皆、願っていると言うのです。。
人間界とは、先ほど申した様に、唯一、肉体を纏った生活を送る次元です。。
六道の他の世界では、肉体が無いんです。
肉体がある修行と、肉体のない修行は、次元が違うのです。
人間界の修行は、実に、質の深い修行ができる。。
つまり、深い気づきがあり、その為、解脱しやすい訳です。。
空海さんは、即身成仏と言って、肉体を持ったまま解脱できる。。と言い切ります。
人間界に生まれ変わる特典。。とはなんでしょうか?
あと肉体を纏う事で、肉体に付随した意識、。表層意識、五感、自己保存欲という、動物の弱肉強食の世界と同じ欲望が、肉体に付いてきます。。
これは、得意の自転車🚴♀️理論で説明します。
肉体を纏い、肉体に付随した意識、五感、欲望を着せられた人間界。。
自転車に例えると、よく、日本一周。。とかいう旗立てて走ってる人、見たことあるでしょう?
自転車のサイドに、鞄を吊るして、物凄い量の荷物を、サイドにぶら下げて走っています。
あの自転車を転ばずに乗るバランス感覚。。またはあれだけの荷物の重さを、軽く感じる様に自転車を漕ぎ続けるコツ。。
それは、普通のブリジストンのスルスル走る自転車と比べてどうでしょう?
実にバランスを取るのが難しいですよね?
つまり道を外れやすい。。
肉体次元で、肉体に付随した動物的な欲望に、振り回される事なく、仏のままに、あるがままに生きる。。という事は実に難しいという事です。。
だからこそ、肉体次元で、解脱、悟りを開いたお釈迦さんの様な人は、人間界を経験せずに解脱した人より、悟りの深さが違うんです。
お釈迦さんは、肉体を纏い、肉体に付随した意識、五感、自分だけ、自分の群れだけを守り、他を敵視して攻撃する自己保存欲望。。
時には、それに振り回されながら、自転車で転びながら、一切、それらに囚われず。振り回される事なく、仏のままに、あるがままに、空即是色で生きる事が、できる様になった。。
解脱した。。
だからこそ、肉体に付随した欲望に振り回される私達の立場、気持ちもよくわかっている。。
だから、私達を導く術もよく知っている。。
それが仏教という教えです。
だから、空海さんが、もっとも優れた宗教は、仏教であると、書物にに残していますね?
人間界とは、最も、深い悟りを、獲得できる最高の修行の場です。。
私達は、そこに生きているのです。
その事をありがたく受け止めて、人間界に生まれ変わる順番が、なかなか回ってこない。。縁ある祖霊、ご先祖の代わりに、深い気づき、悟りを得て、その気づきの光を、人間界以外で修行するご先祖さんにお分けする責任があると思います。
解脱した守護霊さん以外でのご先祖様達。。
六道輪廻中のご先祖様達の中で、リーダーとしての役割を持っているのは、実は、私達、人間界で生きてる霊魂なのです。
それを自覚してください。。