心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

野村監督の名言。。

僕の大好きな野村監督

あのボヤキの野村監督です。

あの人はいい深い言葉をたくさん残しています。。

 

オリンピックを見ていると、野村監督の名言を思い出す。

「強いモノが勝つのではない、勝ったモノが強いのだ」

「勝ちには理由がないが、負けに必ず理由がある」

 

この二つの言葉。。オリンピック選手にも深く吟味して欲しい気がします。。

野村監督は、常に弱い球団の監督を引き受け、それを強いチームにして、優勝チームにした名将です。。

 

野村監督は、現役時代から、負け組からスタートしている人です。。

負け組の経験が多いのです。。

つまり、負けた経験が多い。。

そして負けるには必ず理由があり、それを反省して、次に活かしていく。。この繰り返しが、急がば回れで、一番安定した強いチームになる。。という経験をしているのです。。

 

強いものが勝つとは限らない。。とは、ジャイアンツの事を言ってる訳ですが、エリート集団のジャイアンツは、子供の頃から、負けた経験の少ない、又は、ポジション争いで、競争してポジションを勝ち取るという経験の少ない。。子供の頃から天才と言われた人の集まり。。

それは、実力差がある程度以上ある場合は、エリート集団には歯が立たないが、実力が近い場合は、負け組経験者の多いチームの方が、野球を知っているから強い。。という事でもあるでしょう。。

野村監督は、勝ちには明確な理由はない。。負けには明確な理由がある。。というのです。。

つまり、野球が上手くなるには、いつも勝っている常勝チームでは勉強にならないという事。。

勝ちから学ぶ事は少ないということです。

相撲は負けて覚える。。という言葉もあります。。

負ける事の中に、野球が上手くなるヒントがいっぱい詰まっている。。

 

誤解を恐れずに言わせて貰えば、スキージャンプの高梨沙羅ちゃんも、スケートの浅田真央ちゃんも、小さい子供の頃から、天才と言われた子です。。

そこらへんに、野村監督のいう、下から這い上がってきた人間の強さが無い。。

と言えるかもしれません。。

浅田真央ちゃんも、高梨沙羅ちゃんも、圧倒的な強さを持ちながら、オリンピックでは、勝てなかった。。

野村監督の強いモノが勝つのではない。。勝ったものが強いのだ。。

という言葉が響きます。。

 

野村監督は、勝つこととは、自分の努力だけではなく、時の運とか、いろんな要素がある。。

それを自分の努力で勝った。。と、思い込んでしまったら、勝てない度に、努力が足りないのだ。。と、自分を責めて、視野が狭くなる。。

勝てないのは努力が足りないからではない。。努力が足りないと思い込んでいるからだ。。

とも言えます。

優秀な能力を持った人ほど、自分の能力で勝とうとする。。

しかし、自分に能力が無い。。と、思ってる負け組出身の人は、野村監督の様に、データを集めて、能力を補おうとする。視野が拡がる訳です。。

引き出しが多いとも言える。。

金メダルを取る事も大事でしょうけど、せっかく負けたのだから、そこでなぜ負けたのか?

反省して次に活かせれば、少なくとも、もっと上手くなるし、そのスポーツを深く知ることができる。。

金メダルを取れてもそのスポーツ競技を良く知らずに引退することもある。。

 

天才体操選手でロサンゼルスオリンピック金メダリストの、森末慎二さんは、こう言いました、「僕は天才タイプだから、なんでも最初からできた。。だからできない子がなぜできないのか?理解できないから教える事ができない。。だからコーチも監督も引き受けない。。」

これは、負けた経験が少ない天才金メダリストは、実は体操を良く知らないとも言えるのです。

それは、本当の体操の楽しさを、負け続けて上手くなった人より知らなとも言えるのです。

 

スケートの宇野昌磨くんが、「失敗したなら、それを次にどう活かすかが大事だ」

偉いですね!

失敗をチャンスだと捉えているのです。

失敗で後悔してる場合じゃない。。これでまた上手くなれるんだ!

メダルも大事だが、自分がもっとスケートが上手くなる事のが大事。。

こういう人が、コーチに向いています。

野村監督はまさにそういう指導者。。

だから、よそのチームで首になった選手を活躍させて、強いチームにしたんです。。

 

野村監督は言います、

「俺は底辺の選手の気持ちもわかるし、トップ選手の気持ちも分かる。。」

素晴らしい指導者です。