現代は、やりたい事がわからない。。という人が多い。。
その理由の一つが。昭和の様に、世の中の大きな基準みたいなものがなくなった。。という事が言える。。
例えば、昭和時代は、いい高校に入り、いい大学に入り、いい会社に入り、20代で、結婚し、30代でマイホームを建てる。。
男の場合では、30代になったら、一国一城の主人になる。。
つまり、独立して社長になる事が目標であった。。
一億総中流人と言われた時代。。
皆、同じ価値観の中で、脱落するまで頑張る。。
それまでは、世の中の成功、幸福という価値観を追い続ければ良かった。。
つまり、昔の人も、本当は、何がやりたいか分からなかったのであります。
何をやりたいか? 考える暇もなく、こうあらねばならない。、その道のしがみつき、その道で成功者になる事で精一杯だったのです。。
バブルがはじけて、経済がもう成長しない事がわかると、そういう、大きな基準が崩れた。。
つまり、昭和の様に、頑張りさえすれば、上級の生活、幸福が待っている。。
その神話が崩れてから。。若者は、自分で自分の幸福を見つけないといけなくなった。。
高校から大学に入って、自由になると、何をすればいいのか分からなくなり、結局、毎日大学に通う子がいたが、そういう感じでしょ今は。。
それでも、自分は何をしたいのかわからない。。
それは、何もしないという行動制限に繋がる。。それが若者の無気力に繋がるのです。
でもこれは正確にいうと、自分にとって意味がある事、価値がある事でやりたい事が分からないのであって、やりたい事はいくらでもあるのです。。
意味がある事。。価値がある事。。それは言い換えれば、評価される事。。
自分が社会に評価されるには、何が向いているのか?何がしたいのかわからないという事です。。
そんなのわかる訳ないんですよ。。何故なら自分をまだ全然知らないからです。
動物や赤ちゃんの行動を見てください。。
意味や価値のある行動を取っていますか?
人間だけが、自分と他人を比較し、人に評価されることで、自分の生きてる証を得ようとするくせがある。。
でも本当は、基本は、赤ちゃんや動物と同様です。。
生かされるがまま生きているのです。。
それをしているうちに、周りの人が、勝手に評価する様になった。。
そこで、この仕事が自分に向いていたんだ。。と知る。。
そういう順序が正しくて、評価されるために生きる事が先じゃないんです。
それをするからわからなくなるんです。。
昨日来たお客さんにも言ったんですけど。。
何がしたいのかわからなくても、気になる事、気になるという意味で、やってみたい事はあるでしょう?
気になる事というのは、偶然ではないのです。。
気になるという事は、それがあなたのやりたい事。。やってみたい事です。
ただそれをしても、人に評価される。。という意味や価値には繋がらない。。と考えてしまうんです。。
自分探しの旅もそうです、。
自分の意味や価値を探さないでください。。
気になる事。
その指針にしたがって行動していけば、知らない間に、自分に一番相性のいい場所に導かれて行くのです。
それが、評価されるかどうかはわかりません。。
でも、自分が生き生き生きているのならそれでいいのです。。
やりたい事を考えるんじゃなくて、赤ちゃん、動物の様に、気になる事から始めて行けばいいんです。
気になる事の先にまた気になる事が生まれる。
それを繰り返すうちに、自分がわかる。
自分がわかれば自分の進む道もわかるでしょ。
野球の野村克也監督もよく言っていましたよ。。
「まず自分を知ること。自分を知れば、自分がどういう場面で、力が出せるのかがわかる」
野村監督は、他球団の活躍出来なかった選手、クビ寸前の選手を取って、大活躍させる。。
野村再生工場と言われていました。。
それは野村監督が、何も鍛え直したんじゃあない。。
「おまえ何、おまえが力が出せない事に執着してやってたんだ。。」
意味や価値に囚われ、自分に向いてない方向性で頑張っていたのです。。
野村監督は、その方向性を明らめさせて、本当のおまえはこうなんだよ。。
と、明らかにするんです。
それで、選手もそうか、俺が野球選手としての成功はこういうものだと囚われていた。。
そうじゃなくて、俺が生き生きできる事が大事なんだ。。と気づき活躍して、そして結果評価されるんです。。