今日、朝、テレビを見ていたら、妻夫木聡君が、英語を習ってる。。みたいな内容で、インタビュアーがこう言ったのです。「外国の友達作ると、早く覚えるらしいですよ!」
すると妻夫木聡君は、「日本人の友人も少ないのにどうしよう。」
これ、現代の人は普通に聞き流せる話ですよね。。
でもね、昭和時代では、有名人は、友人が多い事が自慢であったし、自分には魅力がある。。人気があるんだ。。というバロメータでしたね!
当然、女性にモテる事も、魅力のバロメータでしたし、火野正平の様に、女遊びが酷いのも、魅力があるからなんだな。。と、思えましたよね。。
僕が就職したのは、1990年、平成2年だと思いますが、上司に言われました。。
「女一人口説けねえ奴に、お客さんの心落とせないよ。。女遊びも、結婚するまでどんどんしとけ」
と。。そう、僕らの時代までは、出世できる男は、女遊びができる。。女性遍歴が多い人だったんです。
だから、僕達、新入社員は、どんどん女性にアタックして、どうすれば女性にモテるのかを研究したものです。
女にモテない奴は出世できない。。という強迫観念が、自分を追い込んだのです。
また、酒が飲めない奴は、友人が少ない。
友人が少ない奴は、顧客ファンも少ないから出世できない。という強迫観念で、若者は、酒に強くなろうと、誘われた飲み会は断らずに出たものです。
ですから、昭和の時代では、友人が少ないとか、彼女が何年もいない。。と、うっかり正直に言ってしまうと、自分は仕事ができない人間だから、付き合っても、 メリットないよ。。と、白状してしまったのと同じになるので、言えなかったのです。
芸能人でもそうでしょ?
「友人が少ないんです」という事は、人間に魅力がないんだな。。出世しないな。。と、思われてしまう事が怖くて言えなかった。。と思うのです。。
しかし、僕が初めて芸能人が、自分の友人が少ない事を正直に白状したシーンは、萩原流行という俳優が、テレビで、白状したのを見たのが初めてです。。
それはとても新鮮に感じました。。
衝撃でもありました。
そして、その頃から、芸能人が、自分は友人が少ないと、堂々と言える人が増えていきました。。
妻夫木聡君の様な、人気俳優でさえ、。友人が少ないのです。
これは時代ですね。。
友人が多い方が偉い。。出世できるという時代ではもうないのです。
一人でいる方が楽。。気の合う少数の友人がいれば良い。。そういう肩肘張らない時代に入っているのです。
妻夫木聡君の、僕には友人が少ない。。という発言は、「みんなもそうでしょ?」
別に、無理に友達たくさん作る必要ないよ。。
しんどいでしょう?もっと楽に生きようよ。。と、言われた様にも聞こえます。
聞こえる世代なのです。。
そうだよね、僕も友人少ないし、でもそれで良いよ。。楽だもん。
と、自分が友人が少ない事を、肯定できるホット感もあります。。
妻夫木聡君が友人少ないぐらいだから、俺が少なくても異常じゃないよね。。と、思えるんです。
私達は、本当は、そんなにたくさん友人が欲しいわけでも無いし、女性にモテたいわけでもない。。
それを素で出して良い時代になった。。という意味では良い事だと思います。
それだけ無理しなくなったんだね!
ただ、昭和時代は、出世のためには、女性のモテる必要があった。。友人が多い必要があっただけです。
それを演じていたんです。
僕の上司、西部長も、女性と1000人関係を持ったことがある。。と、いつも自慢してましたよ。。「川村は、今、何人なんだ。?」片手ぐらいです!。。「お前そんなで出世できないぞ」そんなセリフが飛び交う時代でしたね!