心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

身体は慣れる、適応する。

野球で三冠王を3回取っている落合選手をご存じでしょうか?

落合さんが、YouTubeで面白いことを言っていました。。

落合さんは、パリーグのロッテオリオンズで3回の三冠王を取り、中日ドラゴンズの星野監督就任時に、トレードで落合さんを取ったんです。。

 

でも落合さんは、中日に来て最初の2年ぐらい打てなかったんです。

僕達素人からすると、今はビデオもあるし、データもあるんだから、セリーグのピッチャーの特徴、データを頭に詰め込んでおけば打てるんじゃないか?

 

YouTubeの中で、落合さんは、それを質問されました。

落合さんは答えました。

「セリーグのピッチャーの特徴は勿論覚えていったんだよ。。だけど、データと、実際バッターボックスに立って、対戦するのとは全く違うんだ。。だから、何度も同じピッチャーと対戦して、身体が慣れて適応するのに時間がかかるんだ。。だけど、何度も対戦していけば、身体が覚えて慣れるから、自然と打てるようになる」

 

新しい事に適応するのは頭ではなくて身体なんです。

現在のデータ社会では、経験する前にいろんなデータを収集できる。。

それで理解した様な錯覚、理解できる様な錯覚を起こして、情報をある程度得た事で満足してしまうんです。

池上彰の番組がその代表です。。解った気がしてしまうが実は何も解っていない。。知っただけ。。

でも落合さんは言うんです。。実際バッターボックスに立ってからじゃないと、解らないと。

 

このいい例が、先日、阿部首相が撃たれた事件です。

この件についてお客さんともいろんな話をしたんです。

撃たれた時のビデオシーンを見ると、明らかに銃を向けて近距離で撃っている。。

これがアメリカだったらまず絶対撃たれる前に取り押さえられていると思うんです。

 

日本の警察、SPは、警護について学んでいるだろうし、練習もしていると思うんです。

だけど、実経験が無い人達です。。実際の経験が無いと動けないんです。。

慣れていない。。適応できていないんです。

 

僕自身も、中学の野球部時代。。練習で、カーブを打つ練習はしていたはずなのに、練習試合で、見たことのない大きなカーブに、身体が反応できず、見逃し三振で、監督に怒られた事があります。

 

手も足も出ない。。とはこの事です。。

身体が経験した事がない事は、反応できないんです。

SPの人も、きっとこれと同じで、犯人が近づいて銃を向けた所を見たはずなんですが、手も足も出ず、見逃し三振してしまったのだと思います。。

 

電車の中での刃物事件とか、こういう事が起きると、テレビでは、いろんな予防術をマニュアル化して、伝えられていますが、実際、初体験の出来事が起きると、身体は適応せず動けないという事がある。。という事を知っておく事のが大事です。

 

頭でどんだけマニュアルを詰め込んでも、パニック状態では全部飛んでしまって、動けなくなるんです。

本当に大事な事は、緊急時、パニック時にこそ動く身体創りです。。

昔は火事場の馬鹿力と言って、緊急時、パニック時には、思いもよらない力が出たのです。

これは副腎の働きが関係していて、命の危険を感じる様な、体験が日常だった、一昔前の人は、ストレスに対抗する副腎が働き、命を守ろうと、勝手に身体が動いたのです。

それを火事場の馬鹿力と言いました。

実は、昔は子沢山だった理由もこれです。。

命の危険を感じる日常の中で、命を守ろうと副腎が、やる気ホルモンを出す。。

その一つが、子供をたくさん産んで、子孫を残す。。という事だったんです。

今は、一度産まれたら死なないですから、子孫を残そうという本能が働きにくいはずです。

 

アメリカに守られて、平和ボケの日本においては、今、命に関わるようなストレスはありません。。だからいきなり起きた予期せぬ出来事に、命を守ろうと、身体が動かないんです。

アメリカの子分である事が、いい事なのか、日本人を骨抜きにしているのか?考える事も大事です。

情報を得る事が理解したのではないのです。

身体で体験して、身体が慣れて適応していく。。それで解ったのです。

 

自転車🚴‍♀️に乗れるようになるのと同じです。

いくら自転車に乗れるマニュアルを読んでも、転ばずに乗る事は不可能。。しかし転んでいるうちに乗れるようになる。。

こちらが大事です。。

肌を通して覚える事。。これを見直していきたいですね!

肌は頭脳より理解力があるんです。

慣れる、適応するのは頭ではなくて身体なんです。