心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

地球の重心に合わせる

整体も武術も、突き詰めれば、地球の重心線に自分の中心線を合わせる事です。。

それが地球と呼吸を一つにする方法であり、自分が地球と一つだと解るメソッドです。

座禅もそうであり、仏の座に座るのが座禅であります。。

仏の座に座るとは、地球の重心線に自分の重心線を合わせて座る。。と言う事です。。

ヨガも同様です。。

 

地球の重心線に自分の重心線が重なると、少し浮いた感じがします。。

武術では、浮身だとか氷上。。などと言います。。

 

地球の重力線から外れていると、体の重さが、全部地面にのっけてる感じですが、重心線が一致した時は、むしろ地面から押されて浮いているような、生かされている感じが出て来ます。。動こうとしなくても、動いてしまう感じです。

生きようとしなくても生きてしまう感じです。

生かされている自分を受け入れる。。とは、地球の重心線に自分の中心線を任せる。。と言う事です。。自分の思いを捨てる。。という事でもある。。

 

生かされてる自分の要求と、生きてる自分の要求が一致すれば、それは無心であり意識されません。。1日のうちの意識されない時間こそ、一致した、より生きている時間です。。しかし、多くの方は、意識できる時間こそ、生きてると感じてしまうのです。。

 

地球の重心線を外れた分だけ、身体は重く感じるし、心も重く感じます。。だから頑張らないと。。と、自分を無理やり動かそうとコントロールを始めるのです。

地球の重力線を外れた分だけ、目に見える世界に囚われて、欲望で生きる自分が出て来ます。。意識される見える世界です。

 

日常でも同じで、生かされている働きにお任せする。。重心線を合わせる。。それは今を受け入れる。。と言う事です。。それがあるがままであり、座禅の心です。

それを、今に抵抗し、自分の思い通りの人生を達成しようとした分、その思いの分、重心線を外れます。。その思いは、他人の思いとぶつかり、競争や比較が生まれます。

生かされているままのバトンをただ受け入れる。。そしてそのバトンを持ってただ走り出す。。そこに思いの衝突はない。。だから調和するのです。。

そこに、自分の思い通りと言う思いはありません。。それが無心であり、地球と一つの私です。。

全ての人が重心線に立っていれば、横の人とぶつかる事はないのです。。

どんなに混雑していても。。

重心線が一致したポジションは、無心です。。ですから意識されない世界です。。

だから意識される世界での興奮という、大脳の快感が無くなるため、なんだかつまんない感じが最初はします。。

興奮を幸福だと思う思考が、欲望ですから。。欲望心がつまらないと思うのです。。

でも、やっていくうちに、地球と重心線を一つにした細胞脳の快感が見えてきます。。

そちらが本物です。

興奮ではない、もっと静かな快感があります。。

寂静快感です。

喜びすぎて泣いてしまうのは、興奮しすぎて、興奮を緩めようとして、泣くのです。。

興奮するとは、身体にとっては危険な状態なのです。。

だから、泣いて緩めるのです。。

悲しすぎて泣くのも同様です。。

アレルギーもそう、金縛りもそうです。。興奮に対する防御反応です。。

そうやって、興奮状態に行きすぎないように健気に働いてくれているのが身体です。

 

自分が生きようとしなくても生きてしまう。

自分が動こうとしても動いてしまう。。

そういう乗り物。。が、重力線を一致させた世界にはあります。。

その身体を創るのが、整体です。。まずは身体からです。。

心からいきなり変える事はできません。。

 

重力線に立てる身体感覚がなければ、呼吸も深くならないし、心も安定しません。

だから体術が必要です。。