こちらの本は、自閉症のこの写真の若者が、筆談の訓練をし、筆談によって、自分の普段伝えられない気持ちを、正直に描いた本なのです。。
自閉症のお子さんを持つお母さん、お父さん。家族に是非読んで頂きたい一冊です。。
いや感動します。。
そして、この本をお母さん読んだよー!あんたも読んでみて。。
と、自閉症のお子さんに伝え、その、お子さんにもよんでもらえば、「あー、この本を読んでくれたんだったら、僕の事、少し解ってくれたんだな、。」
と、生き易くなると思いますし、親にとっても、接し方が変わるでしょうね!
この本を読むと、コミュニケーション能力が、うまくいかず、伝えられないだけで、その奥底には、とて冷静で、よく自分や、家族を観察している、とても高度な自分がいるのですね。。
立派な、頭のいい彼がいるのに、コミュケーションしようとするときに、上手くいかない。。
思った通りいかない。。人に迷惑をかける形になってしまう。。
その事も、解っているんですね。。
いつもコントロール不能の自分が、何をしでかしてしまうか恐れているのだとも言います。
ですから、周りの人が、そのコミュニケーション能力だけをみて、子供扱い、障害者扱いされる事も、とても辛い事だと言います。。
本当の自分を出したくても出せない。。
思ってる事と違う行動を取ってしまう。。
しかし、そういう自分を冷静に観察できて、自分でわかってるんですね。。
解ってもらう術を持たないが、解って欲しい。。
なんていうんでしょう。。
例えが悪いですが、認知症の両親を、相手にする時の心に似ているのかもしれません。。
伝えようとすればするほど、逆効果。。
解ってもらえない。。
この本を読んで、自閉症の人が、知能が低いのではなく、奥底には、高度な自分を持っている。。
表面の彼を相手するのではなく、奥底の冷静な彼を相手に付き合っていく事。。
それが大事だと思いました。。
表面の彼の事は、正直理解不能です。。
この本を読んでも、全く理解できません。
しかし、奥底には、僕たちと同じ、しっかり冷静な彼が居る。。これが解った。。
その事を理解し、奥底にある彼と付き合う態度を示せば、自閉症の子は。心を開いてくる気がします。。
自分を出そうとすれば、思ってる事と違う態度になり、迷惑をかけてしまう。。
でも、例えば、この人は、そこをみていない。。本当の僕を見ている。。
奥底の本当の僕を相手してくれている。。
そう思ってもらえた時、心を開いても大丈夫な人。。となるのでしょう。。
そういう意味では、やはり、自閉症の子の問題というより、周りの人達の問題であるわけです。
この本を読むと、自閉症の子の、周りの人に、解ってほしい事。。助けて欲しい事が、描かれています。。
是非、購入して、読んでください。。
当院でも、お貸ししますよ!