手応えのある事をやりたい。。
手応えのある時間こそ、生きている実感がある。。
これが現代人です。。
特に日本人は、休日でも手応えを求めてしまう。。
外国の人の様に、1週間も、浜辺で日光浴とかできないんです。。
真面目な日本人は、手応えのない時間は、無駄に過ごしている時間だと感じてしまう。。
だから、とにかく手応えを求める。。
その最たるものが、達成感です。。
そして達成感を感じるには、難しい目標を立てる必要がある。。
そこで、夢を持てない人は、夢や目標を持て。。と言われて、でも特に夢も目標もない事を、悪い事の様に言われる。。
しかし、考えてみよう、。手応えがある時とはどういう時か。。
それは、無心の領域を超えて、意識に上がってくる出来事です。。
例えば、身体の調子の良い時は、身体を感じません。。無心です。。
でも、調子が悪い時は、痛みや不具合として、意識に上がってくる。。それも一つの手応えです。
身体の使い方が、無心で上手な人は、身体を動かす時も、身体を感じません。。無心だからです。。そこに手応えはないのです。。
身体の使い方が下手な人は、歩きにくいと感じる。。手応えの強い場所があるからです。
動きに調和がないのです。。
武術の達人が、ひと調子に動く事が大事だというのも、手応えなく動く事です。
野球少年なら、軽くバットに当てただけのつもりが、打球が予想を超えて飛んで、ホームランになってしまった経験はあるはずです。。
あれも、タイミングや、身体の使い方が良くて、無心のスイングができたからです。。
調和してたのです。
朝起きた時、夢を覚えていない時、よく寝れた。。と思いますが、夢を覚えている時は、あまり、よく寝れなかった感じがします。。
手応えのない時間こそ、実は良く寝れているし、より良く生きているし、より良く動けているのです。
手応えの強い時とは、調和していない時間です。。
嫌いな人が職場にいれば気になる。。それも手応えです。。
大好きな人がいても気になる。。それも手応えです。。
平常心でいられない時間。。それが手応えであり、張り合いであり、興奮なんです。。
本当に心と身体が一致した時間、。そこは 無心で手応えはないのです。。
整体で、良くなってきたなあ。。と、感じるのも、手応えが消えてきたからです。
調和してきたのです。
お客さんからしたら、当初痛かった施術が、快感に変わった時、良くなったのです。
筋トレすると筋肉は鍛えらる。。手応え満点の筋トレは、言い換えれば、無心の動きではない無駄な鍛え方をする事で、無駄な筋肉が強くなってるだけです。。
本当に正しい動きを、マスターする型稽古などでは、できる様になってくると、動きが自然なので、無心で手応えがないのです。。
手応えとは、大脳の興奮です。。無心を超えた意識の世界の快感です。。
人の本当に幸福は、。無心のエリアにあります。。
つまり手応えがない時間です。。
1日のうちに、寝る時間を含めて、手応えのない時間。。その時間こそ、より良く生きているのです。。
目標を持たなきゃ、手応えがない。。
だから目標を持て。。そうではないのです。。
人は、目標も、達成感なしでも、喜びがあるし、そちらが本物なのです。。
だから、あえて、目標を持たずに生きてみる。。
そうすると、手応えを超えた、生きる喜びが見えてくるのです。
以前、お客さんに、先生は、一日一食で、食べる楽しみがないね!
と言われて、いや。。空腹の快感があるから。。
と言いました。。
なんとなく解りますかね!
グルメは手応えでしょう?
手応えのない食があるのです。。
空腹の快感であり、空腹だからこそ、食べた時の細胞の喜びがあるのです。。
手応えのない瞬間。。そこに本当の幸福があります。