心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

おばあちゃんの膝痛。。

70歳を超えると、膝が変形して痛い。。という変形性膝関節症という状態のお客さんが来ます。。

何故、歳を取ると、変形性膝関節症で苦しむのでしょう。。

 

それは、脚の内股の力が抜けるからです。。

内股の力が抜ける。。イコール下腹の力が抜ける事です。。

 

下腹から、内股にかけては、一つのエリア。。いつも充実していないといけない場所だと考えてください。。

内股、股関節、下腹というのは、膝を曲げたり伸ばしたりする動作の中で育っていきます。。

 

昔の力仕事は、膝を曲げたまま身体を動かす仕事が大半だった訳で、仕事をするだけで、内股、股関節、下腹が育っていたのです。。

 

しゃがんだり、しゃがんだ状態から立ち上がる動作は更に良い。。

 

お茶の先生や、舞踏の先生が姿勢が良い理由です。。

一般家庭でも、畳生活。。和式便所の生活は、しゃがんだり、立ち上がったり、膝行と言って、膝で歩くなど、。内股、股関節、下腹を、日常生活の中で育てられていたのです。。

 

現代の生活習慣には、いずれも皆無ですよね。。

だから、足腰が育たない。。下腹に力が入らない。。

下腹の集まるべき力が、上半身に集まり、肩凝り、首痛、頭痛、めまい。。アレルギー鼻炎、喘息、アトピー不妊の嵐です。。

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この図を見てください。。

脚の外側の筋肉は。元々、内側の筋肉より、引っ張りが強いのです。。

内股、股関節、下腹を使わない生活習慣を続けている人は、内股の力が抜けて、内側に脚を寄せる力と、骨盤を前傾させる力がなくなっていきます。。

 

その分、外側の筋肉に引っ張らて、ガニ股になっていきながら、バランスで、骨盤は後屈し、骨盤内の、子宮、卵巣も後屈して、血行が悪くなるし、便秘になる。。

男の人なら、軟便になり、膀胱炎や。前立腺炎になる。。

婦人科の症状の理由はこれです。

 

バランスで、股関節は内旋して詰まり、隙間が無くなり、痛みが出る。。変形性股関節炎なる。。

膝も内旋しながら捻れる、捻れて、しかも、外側に引っ張られ、膝の内側の軟骨が当たり、削れていく。。

足首は、バランスで、外旋し、親指は、またバランスで、内旋し、外反母趾になる。。

 

解りますね。。

全ては、内股の力が抜けて、股関節が内旋して、骨盤が開いて後屈する。。

ここから始まるのです。。

僕がしつこく、キョンシー足上げ体操を毎日やれ。。

凸凹した土の上を歩け。。と言うのは、内股の力は抜けない様にしてください。

という事です。。

 

70を超えると、ガニ股とともに、猫背で、側彎症も入ってくる。。

そうなってくると、元に戻すというのは、もう不可能なんです。。

ですから、60を超えたら、内股の力が抜けないように、身体を動かす事です。。

 

どうやったら内股を使う事ができますか?

一番簡単で、すぐ出来るのが、昔、カトちゃんけんちゃんが、やっていたヒゲダンスです。。

ヒゲダンスは、実は奥深くて、日本人古来の、ナンバ歩きのヒントが入っています。。

家の中を、鼻歌混じりで、ヒゲダンスで、グルグル回る。。

これを継続するだけで、膝の抜き方、。内股の使い方。。股関節の外旋の仕方。。

体重移動。。骨盤の前傾。。などが含まれています。。

 

今日の75歳のおばあちゃんにも、ヒゲダンスは、非常に分かりやすいと、覚えてくれました。。

 

ヒゲダンスはこれです。https://youtu.be/t-Zi6tMpIhQ

 

内股のチカラが完全に抜けてしまうと、もう、僕にはどうする事もできないのです。。

 

一昨年だったでしょうか、以前膝痛が、当院で簡単に良くなった経験から油断して、自分で一切、内股体操をしなかったおばあちゃんが、80を超えて膝が痛いと、再来店。。

 

内股のチカラが、完全に抜けて、どうしようもない状態でした。。

こちらのお客さん。。人任せで。自分で努力を一切しない方なんです。。

それを何回も注意してきた人です。

 

「ここまで力が抜けてしまって、自分で努力もする気ないなら、当院ではどうにもできません。。申し訳ないが、病院で、痛み対策で凌ぐしかないですよ!」

 

冷たい言い方ですが、そうならない為にも、内股体操だけは、やる事ですよ!

内股は下腹です。。