田中邦衛さんが亡くなって、北の国からの脚本家、倉本聰さんが、面白い事言ってましたね。。
「人生とは、近目で見れば悲劇、でも遠目でみれば喜劇だ」と。。
これは真理をうまく捉えている言葉です。。
人間の苦しみとは、近眼的、そして静止画的に捉えてしまうと、被害者意識が生まれるのです。。
しかし、肉眼というのは、近視眼的、静止画的にしか、物事を捉えられない仕組みなんです。
だから、心の目で観ろとか、第三の目で観ろ。。と言います。。
目に見える世界が全てだという、誤った理解は、目に見える世界だけを見て、全てを理屈づけようとする。。
その無理が無理を重ねて、フリーズしてしまい、煮詰まり、思考が停止してしまう。。
被害者意識も強くなる。。
二十代の時の、整体修行中でも、肉眼で見ないで、心の目で見る練習をしました。。
すると、肉眼では見えない世界が見えてきたのです。。
例えば、患者さんの身体に触れると、肉眼では、何も変化を感じないのですが、心の目で見ると、お客さんの身体を触ると、触られたくない、弱った場所に触ると、足の長さが、5センチぐらい変わるように見えるのです。。
それの延長で、今、僕のやってるトントン検査があります。。
弱い所を触られると、人間の身体は反応します。。
その変化を、大きく感じられるのです。
肉眼に囚われている人には、その変化は感じられないのです。
奈良の大仏が半眼なのもそうですね。。
心の目で見るとは、近視眼的ではなく、全体を観るという事です。。
近視眼的で物を見ると、全体が見えず、全体が見えないから、細かい事も実は見えないのです。。
心の目で、全体を見えるようになると、細かい部分も見えてきますし、静止画的に見えていた物が、継続した流れの中のプロセスだと解ります。。これが、近視眼的に見ると、悲劇だが、遠目で見ると、喜劇だとなります。。
当院に海の写真が貼ってあるのも、近視眼を解除させる為です。。
広い海をイメージできると、視界が広がり、全体感が出てくるのです。
苦しい時は、ちょっと離れた所から眺めてみましょう。。
悲劇が喜劇に感じて、笑ってしまうかも知れません。。
なんだ、そんな事どーでもいいわと。。