心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

考えるよりやってみよう。。

整体のセミナーなんかに出ると、まあ最近は何年も出てないけど。。。

やたら講師の人に質問するが、手技練習にはあまり加わらず、ノートばかり書き込んでいる人がいるんですね。。

 

逆に、手技練習の方の積極的で、質問はその後。。そういう人もいます。

 

前者は質問の為の質問であり、後者は、手技練習で、肌で感じて身体で理解する。。そのヒントとして質問する人です。

 

どちらが上級者になるかと言えば、手技練習に、積極的に加わるタイプの方です。。

 

人間の欲望というのは、今までの生まれてから何十年の経験の中で知った事、理解した事。。その狭い世界の中で、納得して理解したがる癖があるんですね!

解らない。。という時間が怖いんです。だから、今すぐ理屈で解ろうとする。。

でも、それは池上彰の番組と同じで、知ったに過ぎない。。

もっと言えば、知った事で、解ったつもりになれて安心する。。

そういう事です。でも本当は解っていない。。誤魔化したのです。

受験勉強もそうです。

 

例えば、子どもに自転車の乗り方を教える時、乗りもしないで、どうやってこぐの?

どうやって止まるの? どうやったら転ばないの?転びそうになったらどうすればいいの?

 

それに親が答えた所で、子供は自転車に乗れる近道になりえるだろうか?

それよりも、とにかくやってみよう。。

まず、またがってみよう。。

ペダルに足を乗せてみよう。。何を感じた?

その時、身体で感じとる情報量は、言葉で質問されて、それに答えてもらって得た情報量の数百倍なんです。。

 

身体で解るという事は、自転車との一体感が解るという事。。

自転車と一体になり、自転車にまたがった自転車体が、更に地球の重力と一体になるから、そこで乗れる。。のです。。それが身体で解った。。という事です。

身体で解った事は、もう無くならないのです。。

それは本当に理解したからです。

 

どんなに理屈で説明しても、自転車にまたがった事も無い子供には解らないのです。

 

人間は、自己意識が芽生える10歳ぐらいから、世界との一体感を忘れ、自分と他人。。自分と環境を分けて理解しようとし始める。

本当は一つだったものが、別れて見える。そこには理由が必要だからです。。

理由がないと、なんだか怖い。。不安なのです。。本当はない世界に理由付けして、ある様に思いたい。。

 

その孤独感という不安を解消しようと、自分に意味付けをしたり、自分の周りの環境、ひとを意味づけしたりして、一体感を失った、ひとりぼっち感を補おうとするのです。。

 

それをすればするほど、環境と自分は分離していく。。

つまり、自分の殻に閉じこもる。。自分の生きる世界を狭くし、限界を創っている事に、気づくべきです。自分で狭くしといて、横の人よりは大きくしたい。。これが横取りであり、邪(よこしま)な気なのです。

 

科学や医学もそうです。。

全体を忘れ、どんどん細分化、分析する事で、解ったつもりになろうとする欲望です。。

でも、どんどん生命が解らなくなっていく。。

 

本当に解るとは、本当はその逆で、バラバラになった世界を、もう一度繋ぎ直していく事です。。

それは頭ではできないのです。理屈ではできない。。

 

大好きな人に、好きだ好きだ。。と、こんなに好きだ。。と、どんなに理屈で説明しても、

伝わらない。。

そんな時、目を見て、手を繋ぐだけで、ハグするだけで、言葉、理屈は要らなくなるのです。

 

皮膚で感じる。。身体で覚える。。という事は、繋がり直す。。という事です。。

解るという事は、繋がり直す。。元に戻る事です。。

それが元気です。。繋がる程元気になるのです。

 

あるお客さんに、先生の手からは優しさを感じる。。と言われた事があります。。

だから通いたくなるんだと。。

それは、身体で解った。。という事です。

目で見た世界の川村先生は、怖い人かもしれんが、肌に触れれば、優しさが伝わってくる。。

そう感じる人が通ってる訳です。

 

考えるよりやってみて。。

すぐに解ろうと、頭の世界で答えを出してしまおうとするのではなくて、解らないからやってみるんだ。。

と、やればわかってくるんですから。。

やるとは、繋がり直す事。。

 

バラバラのパズルを、一つ一つはめていくと。あー。。こういう絵が書いてあったんだ!

と、解る。。

世の中の医学や化学は、逆で、パズルを全部バラバラにして、更にカッターで半分に切る様な行為です。。

それでは、もともと私達は、どんな絵だったのか?解らないんですよ!