「自分を醜いと知った人間は、決してもう、醜くねえって。。」
この言葉で救われる人は多いでしょう。。
特に、当院に来るお客さんに多い、過敏タイプの人は、自分が腹黒い人間で醜いとか。。
自分を責めて、自分を否定する人が多い。。
そして、そういう悪い自分を嘆く。。苦しんでいる人が多いんです。。
でも寅さんのこの言葉は真理です。。
親鸞聖人の、悪人正機説。。という有名な教えがあります。。
これを直訳すると、「善人でも救われるんだから、悪人は救われるに決まっている」
と、なります。。
これをちょっと僕の私訳を入れると、「自分はいい人間だ、。優秀な人間だ。。だから神仏など要らない。なんて思って生きてる善人誇りな人間より、自分はどうしようもない悪人だと、自分を嘆いている悪人のほうが、私は自分ではどうしようもないダメ人間です。。と、だから神様お願いします。。と、神仏にすがる心の方が、次元が上だし、神仏も救いやすい」
と、なります。。
私達が自分の心。
と、思うとき、2つあるのだと覚えてください。。
生かされてるがままの心と、肉体に付随した意識、自分で生きてる。。と勘違いした、自己保存欲の、コロコロ変わる心。。と二つあるのです。
本当の自分は、勿論生かされている方です。。
親鸞聖人も、死ぬまで自分を嘆いていたといいます。。
それは、生かされてる自分から見て、自分で生きてる自分が醜い。。という正常な感覚です。
僕も、自分のダメさぶりを時々嘆くのです。。
でもそれは、寅さんが言う様に、自分が醜いと思える人間は、決して醜い人間ではないんだよ。。
と言う事です。。
私達は、自分で生きているのではないのです。。
でも自分で生きていることに疑問を持たない状態では、自分は醜く見えないのです。
心が浄化されてきて、生かされてる本当の心が顔を出した時、太陽の前を流れる雲。。自分で生きてる。。と勘違いした醜いココロが、醜く感じてそれを嘆きなくなるのです。
当院にも、自分を嘆く人が多い。。
でもね、それでいいんですよ!正常です。
嘆いた醜いココロは本体ではないのです。
いずれ消えていくシャボン玉です。
シャボン玉を嘆いても仕方ない。。
それは夜明け前の暗さです。
現在の戦争もそう。
人間の愚かさを嘆いていますよね皆さん。。
私達の中にもある、プーチンの心。。これはシャボン玉です。。
本体ではありません。。
現れては消えていくのです。
だから現れている。
法則が現しては消しているのです。
現さないと消えないからです。
仏教で言う諸行無常です。