アトピー性皮膚炎の人が、自分がアトピーだという事を受け入れられず、人にもできるだけ自分がアトピーだと、解らない様に隠して生きる。。
そんなアトピーの人の動画で、アトピーも自分の一部だ。。と、認め、受け入れた途端、生きるのが、楽になった。。と言っていました。。
アトピーの人でなくても、私達の心の悩みの大半が、同じ様な理由で苦しんでいる。。
下の図を見てほしい。。
キリスト教的心の考えと、仏教的心の考え方。。
アトピーの動画の人は、キリスト教的心の在り方で、苦しんでいたのを、仏教的心の在り方に変えたら楽になった。。という事。。
キリスト教では、心を真ん中から二つに分けて、善と悪に分けています。
ですから、善の心を使う事を良しとし、悪の心を使ってはいけない。。という戒律、抑圧がある。。
しかし、浄土真宗の開祖。。親鸞さんが言うように、人間は、罪を犯さずに生きてはいけない。。それを認めて、受け入れて生きていく事が大事だよ!と言うのです。
キリスト教的な心の考え方では、犯してはいけない罪を犯し続ける自分を責め、否定し続けてしまう。。それが苦しみです。。
しかし、仏教はもっと奥深く、善悪に囚われる心そのものが、本来の仏と繋がる心とは別物。。魂にへばりついた汚れなのだ。。と言うのです。。
つまり、心を善悪に分けて、善だけで生きようとする心。。
善人になろうと努力する心。悪人である自分を受け入れられず苦しむ心。。
共に、善悪に囚われている間違えた心なのです。
仏教は右の図です。。
善にも悪にも囚われず、生かされるがまま伸び伸びと生きている様。。これがあるがままな心であり、本体の仏と繋がる心です。。
その周りに、自己保存欲、比較欲、善悪を分ける心があります。。
肉体を持つ以上、肉体保存欲は常にあり、肉体保存欲を抱えた方のココロに、善悪に囚われるこころがあります。。
本体にはありません。。
魂本体には、善悪を分けて考える心はないのです。。
赤ちゃんがそうだし、犬がそうだし、寅さんもそうでしょ?
善悪に囚われず、健やかにいきているさまは、周りの人に光、喜びを与えます。。
寅さんで例えると解り易いでしょう。。
寅さんは仏教的心を大事に生きています。。
正確には山田洋次監督が。。でしょうけど。
善人になろうともせず、悪人ぶろうともせず、そのどちらにも傾かない。。あるがままという真ん中を歩いている人です。。
寅さんを見ていると、あるがままの光輝く魂に、善悪に囚われた肉体保存欲が。手を引かれて一緒に歩いている様に見えます。。
お母さんが、両手に子供と手を繋いで歩いている様に。。
ダメな自分も自分の一部です。。
それも私なのです。。
だから、ダメな自分。善悪を分けて考える自分も、その心を責めるのではなく、嘆くのではなく、自分の子供として認識、認めてあげればいいんです。。
それを毎日繰り返していくと、さらに善悪に囚われる心が転換して、あるがままが大きくなり、善悪に囚われる心が消えていくのです。
それが気づきです。
その過程では、必ず、善悪を分ける心も、自分の一部であると、認める事が前提なのです。
ひっくるめて今の自分です。。
しかし永遠の自分ではありません。
善の自分と、悪の自分がいるのではないのです。
あるがままな心と、それ以外の善悪に囚われる心が、未熟な過程ではあるのです。
しかし、その善悪に囚われる心があるからこそ、本当の自分がわかるのですから家族です。
できの悪い子も可愛い。
できの悪い子がいる事で、親の子供に対する本当の愛情を知る事ができる。。
それと同じです。
良い子と悪い子がいるのではないのです。
あるがまま度が高い人と、低い人がいるのです。