昨日、テレビを見ていたら、水泳のメダリスト。。萩野公介さんが、質問されていて、その答えがとても良いものでしたのでご紹介します。。
質問された内容はこうです。。
「荻野さんも、タイムが伸びない時があったと、思うんですけど、そういう時、どう乗り越えたんですか?」
公介さん「僕は、タイムが伸びないから、それをどう乗り越える?という感覚と違うんです。
タイムが上がっていない時は、成長がないのか?といえば、タイムが上がらない、結果が出ない時でも、成長はしているし、人間的には伸びているんです。だから、タイムが上がる上がらない。。と、人間の成長は別です。」
その通りなんですね。。僕がいつもブログで言ってる事と同じです。。
僕は、荻野公介さんとは、話が合う気がします。
質問した人は、スポーツ選手にとって、タイム競技の人は、タイムが上がらない事。。記録が更新されない事は、壁だと考えている事でしょう?
壁だと考えるから、乗り越えなくちゃいけないものだと思ってしまう。。
でも、僕はいつも言います。
あなたの前にそびえ立つ大きな壁は、妄想であります。。蜃気楼です。
その壁は、乗り越えるものではなく、消すものです。。と。
荻野公介さんも、タイムが上がらず、記録が更新せず、結果が出て来ない事を、壁にぶつかった!。。と、力んで、乗り越えようとした時期があるはずです。
しかし、荻野公介さんは、僕と同じで、感性が良いんでしょうね?
こう思ったはずです。
「水泳選手にとって、タイムが上がらない事イコール、成長してない?という事なのだろうか? むしろ、メダルを次々と、取っていたあの頃より、今の方が人間的に伸びている。。
そんな気がする。。そうだよ。人間の成長は、どんな結果を出したか?ではなくて、いかに毎日を生きるか?というプロセスの中にあるんだ。。
だから、乗り越えるとかの問題に、なんでもしてしまうのは、なんか違う。。タイムが上がらない。。という修行なのだから。。努力は空回りする事もある。。という修行だ。。思い通りにいかない時、そんな時こそ、じゃあどう考えれば楽しめるのか?そういう問いなんだ。。それこそ、人としての成長だ。」
こうして荻野公介さんは、自分のタイムを更新しなきゃ意味がない。。という誤った執着に気づき、それを手放し、理解し直した事で、壁を消去したのです。
だから、タイムが上がらない事を、どう乗り越えるか?という問いは愚問だというのです。
人生の乗り越えなくてはいけない壁のほとんどは、執着という妄想なんだ。。
その妄想を消していく事こそ、人間の成長である。
荻野公介さんは、とても大事な事に気づけた、数少ないオリンピックメダリストです。
だから、他のオリンピックメダリストと、雰囲気が違います。。
勝つために生きることが大事なのではない。。
毎日をどう生きるかが大事なんだ。。と、気づいた人だからです。
メダリストになっただけでは、人として半分しかわかっていないんだ。。有頂天なんだ。
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