前のブログで、高熱で脳に障害が出る事は無い。。だから怖がって、解熱剤を打つ必要はない。というお話をしました。。
では何故子供の高熱をお母さんが怖がるか?というと、細菌性髄膜炎という、脳や脊髄に、細菌が感染した場合の死亡率が高く、治療しても、後遺症が残る事例があるから。。
これは熱で壊れた訳ではなくて、細菌と闘うために、熱を上げたけど、殺しきれなくて、感染した菌によって、脳や脊髄が壊された。。と考えるのが正しい。。。
ただの高熱なのか? 細菌性髄膜炎なのか?
見極めが大事です。
首を動かすと痛がるのが特徴だそうです。
首が硬直して、頭が揺れるのも痛い、嫌がる。。
細菌性髄膜炎は、ヒブや肺炎球菌などが脳や脊髄に感染して炎症が起きる病気です。死亡率が高く、適切な治療をしても20~30%の割合で、聴覚障害やてんかん発作などの後遺症が出ます。乳児期にかかり、成長するにつれて精神発達の遅れが出る場合もあります。
サインの一つが、頭の張り。1歳頃までの子供には頭頂部の骨に「大泉門」と呼ぶ隙間があります。成長すると閉じますが、それまでは頭の中で異常があると張ってくることが多いのです。
大泉門が閉じた後の子供では、発熱や 嘔吐、意識障害などのほか、首筋を痛がる、頭を動かすと痛がる、といった症状が重要なサイン。確定診断には髄液検査で感染の有無を確かめる必要があります。
原因となるヒブと13種類の型の肺炎球菌に対応するワクチンが2013年に定期接種となってから、患者数は激減しました。完全に予防することはできませんが、感染する確率は大幅に下がります。小児科医と相談して適切な接種を心掛けてください。子供を守る第一歩です。