ヒトメタニューモウイルス🦠感染。。流行ってるみたい。。
当院のお客さんにもいるが、なかなか改善しないようです。
今となっては、コロナより強い症状が出るウイルス🦠感染もあります。
ヒトメタニューモの事、知っておいてください。
特徴及び症状
→ 毎年3月から流行が始まり6月まで続きます。主に1~3歳の幼児の間で流行し、
症状は「インフルエンザのような39度台の高熱が続き、RSウイルスのような喘鳴が
認められる」のが特徴です。
咳は1週間前後続き、熱も4日程度続きます。
大人も感染します。
→ 喘鳴(息をはく時に聞こえるヒューヒューする音)を起こす頻度が高く、重症化
した場合呼吸困難となり入院が必要となります。
一度感染を起こしても麻しんや水痘のような終生免疫は獲得されません。
再感染を繰り返すことで次第に軽症化するとされ、この点でもRSウイルスとよく似
ています。
経過中の注意点
→ 細菌感染の合併 4~5日以上熱が続く場合には細菌感染症の合併を考慮する必要
があり、細菌性の肺炎や中耳炎が起きている可能性が高くなりますので、抗菌薬が
必要となります。
→ 呼吸困難 喘鳴がひどくなるとまず呼吸が早くなります。1歳未満で呼吸数が
50回/分、1~5歳未満では40回/分を目安にしてください。
さらに呼吸状態が悪くなると、鼻翼呼吸(息を吸うたびに鼻の穴が広がる)や肩呼吸
(肩の上下運動を伴った呼吸)の状態になってきますから、お子さんの呼吸には注意
してください。
→ 中耳炎 RSウイルスが中耳炎を起こしやすいのは有名ですが、
ヒトメタニューモウイルスでも15~20%中耳炎を合併します。
中耳炎は解熱して咳などの症状が改善してきた頃に起きやすい印象です。
再発熱し、機嫌が悪くなってきたら中耳炎に注意してください。
→ 気管支喘息のお子さんは喘息発作を起こしやすいという報告があり、特に注意が
必要です
治療
→ ウイルス感染症であり特別な治療方法はありませんが、重症度に応じて喘鳴が強い時には喘息で使用するロイコトリエン拮抗薬(キプレスやオノンなど)、気管支拡張薬などが選択肢になるかもしれません。ステロイド吸入に関しても有効性を指摘する報告があります。