上手な治療家と、下手な治療家。。その違いは観察力です。
最初のうちは私も、施術のうまさが大事だと思っていましたが、違いますね！
どんなに運動神経のいい治療家でも、観察力がないと、壁にぶち当たります。
観察力とは、身体に対しての理解力でもあり、呼吸力でもある。。
壁にぶち当たったら、そこからは、今までの上手くなろう。。では限界です。
そこから先は、欲望を捨てて、透明になっていく道です。
どの世界でもそうだと思います。
透明になった分、観察が深まるのです。。澄んだ池の水面に、周りの木々が映り込むのと同じです。ざわついた池の表面には映りません。
身体の中を見ようとするのではなく、映り込んでくる感じです。
映り込んできた。。イコール繋がった。。と言っていい。
ある治療家が書籍に書いた言葉が好きで、部屋に飾ってある言葉があります。
「治療家の観察が行き渡った全てに、治療による変化が起きる。。」
です。
観察できた。。という事は、私の身体とお客さんの身体とが、響き合い、関わりを持った瞬間です。一つになった瞬間。。繋がった瞬間。。呼吸を一つにした瞬間です。
好きな人と、好きな人が目を合わせると、その瞬間、何かが動き出します。。
お互いのホルモン分泌が盛んになる感じがしますね！
身体が熱くなり、高揚感が拡がります。
そんな感じでしょうか。二つの音叉が響き合い、、その周りの空間も響き合う感じです。
治療家とお客さんも同じで、観察できた所同士が、共鳴し、動き出す感じがします。。
その響きが、全身に拡がって、さらに治療家と、お客さんの壁が消えて、一つになって、さらに大きく拡がっていく感じです。
病院などでは、観察と、治療が別だと考えられていますが、目に見える世界ではそうです。。気の世界では、観察できた事、イコール共鳴が始まる。。身体の治癒力が動き出すのです。。同時です。
初めて来たお客さんが、私がトントン。。と、身体をタッピングした所が、温かくなったり、硬直していた筋肉が緩むのが解って驚かれることがあります。
それはまさに、検査イコール、治療だという事なんです。同時なんです。
気の世界は、同時です。。観察が行き渡るとは、響き合い、ハーモニーが生まれたという事です。上手な演奏者は、誰とでも、どんな楽器ともハーモニーを奏でる事ができる。。治療家も同じです。。それが観察力です。。
マニュアルを超えた世界です。。マニュアルでは、ハーモニーは生まれません。
シャーレの中に入れられた微生物は、単体で入れられているよりも、多数で入れられている方が、長生きするのだそうです。人の住む家は長持ちするのも同様です。。
空き家は朽ちます。。響き合わないからです。。
前にも何処かで書いたと思いますが、元気とは独りでは成立しない。。関わり合いの中で産まれます。人や環境との関わり合い、響き合い。。合う 愛です。。
オーケストラの様に、楽器と楽器が響き合い、共鳴する。その楽器の数が多いほど、一➕一が、二ではなく、何乗にも大きく拡がっていく。。
真の治療とは、症状を治すというより、響き合いによるオーケストラの様な事です。
ハーモニーが、拡がっていく様に、呼吸をハーモニーさせながら、大きく拡がっていく。。そうすれば、その呼吸力が、治癒力が、治し始める。。
治すのは、響きです。。呼吸です。。超音波で、メガネが綺麗になるのと同じ。。
ゴシゴシ擦っでも取れない汚れが、超音波でピカピカ！
上手なオーケストラ会場に、いるだけで、元気になります。身体の細胞とも、オーケストラは響き合い、演奏者達、聞きに来た人達。一つにハーモニーする訳です。
だから元気になる。
何故、人は、DVDではなく、会場まで、ライブに行くか？
それは響き合う共有感を感じられ、元気になるからです。
人は常に繋がりたいのです。。
元々繋がっている故郷に戻りたいのです。
戻った分だけ元気になります。。
