言霊というのは響きです。。言葉というのは意味です。
例えば言霊というのはお経だとイメージすれば解りやすい。。
お経の意味がわかる人は、ほとんどいません。。
お経は意味不明だからこそ、響くんです。。響き合うのです。
意味とは大脳が言葉にして納得させるのに必要な言霊の枝葉で、言葉です。
樹木、全体を理解するには、響き合うしかありません。。樹木になり切るしかないのです。
言葉にした時点で、枝葉に分けた事がわかっただけです。
りんごを二つに割ったら、分かった。。こうなってるんだと。。
でも本当は、りんごの生命はどこから来るのかを知る必要があります。。
それは、りんごと響き合うしかありません。りんごになり切るしかない。
仏を知りたくて、仏と響き合うのが禅です。仏になり切るのです。
お経を大勢で読めば、響きと響きが共鳴し、自分が消えてしまう感じがします。。
そうです。。響き合う 響き愛う 愛です。。
私達は、見えない世界では響き合う、呼吸を一つにした存在です。。
しかし、お経の意味を知りたがる人間の欲望があります。。
お経の無限の響きを、言葉の意味。という狭い有限の世界で、表現し、分かったつもりになろうとするのです。。これは、エックハルト トール。。という人の本に面白い表現がありました。ラベル貼りです。。
例えばたくさんのファイルがあれば、それを分かりやすく分別する為に、ラベルを貼りますよね。。
そうすると、必要な時に、見つけやすい。。大脳の中に、納得して整理しやすい。。
言霊の無限の響きに意味をつけようとするのは、ラベル貼りの分別作業ににています。 大脳ライブラリーに、ラベルを貼り、わかりやすく収納したにすぎない。。
だから思い出せない。。
言葉とは、私とあなたを分ける存在です。。
言葉は、同時には喋れません。。
私がしゃべり、終わったら相手がしゃべる。。
これは、行って帰って の時間と距離を生みます。
これは何かをしてあげる。。それに対してお礼をする。。という行って帰って。。の関係を生むのです。人の為に。。の世界を生みます。。 そして他人事を生み、触らぬ神に祟りなし。。という思考が生まれます。
本来響き合っている存在である私達を、バラバラにしてしまうのが、言葉であるという事です。
整体の現場でお客さんに、気を送ってるんですか？ と聞かれます。
そうではありませんよ。。送り送られ、交流している。。同時に共鳴しているのです。。
私とお客さん、私たちと、大自然。。同時に響き合って、共鳴しているのです。。
同時です。。行って帰ってではないのです。。
つまり、人の為がない。。無為の世界です。他人事もありません。。
また、言葉によって分けられた、私たちを、気という響きの作用で、一つに戻しているのです。。私たちは、分けられれば分けられる程、生命力が落ちるのです。。
繋がり直せばそれだけ元気が戻ります。
障害のある子は、動物とのコミュニケーションが、上手だという本を読んだ事があります。。言葉に頼らない関係の方が、響きあえるし、解り合えるのです。
本当に好きな人と二人になった時、言葉が邪魔になりますよね。。見つめ合う二人です。。同時に響き合っているのです。
私達は、言葉によって全てを説明できると、考えています。。
しかし、実は逆で、言葉という、意味にすればするほど、解らなくなる。。自分と他人の距離と時間が生まれ、そして、その時間と空間に囚われ、そんなの意味ないじゃん。。と言うのです。。
意味とは、分けられた物にラベルを貼るのに必要な、価値付けです。
自分に、他人に、ラベルを貼りたいのです。。
ラベルを貼らないと、存在の意味、価値を見出せないのです。
何故なら、元々一つの存在なのですから。
何故、自分以外の人が居るのかの、意味付けが必要なんです。
存在意味が必要なんです。。一つの存在であれば存在意味は不要です。
ただ在る。。とは意味を必要としない。。という事です。
でも、本当は、意味のない。。ラベルの要らない世界に住んでいる私達です。。
だから、意味がないことを、楽しんでやれる事こそ、自然体です。
動物が可愛いのも、意味のないことをするからです。。
お笑い芸人が面白いのも、意味のない事をするからです。
意味のない行動は、発散装置です。
意味を求める行動は緊張装置です。。
