心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

昔には戻れない。今が一番いい理由

多くの人が、あの時が良かった。。あの時に戻りたい。。と思う物です。。

しかし、元には戻れないのです。。

 

以前ブログで、運命は螺旋階段だと言いました。。

運命とは、ひたな、日陰を交互に体験しながら、ひなたも、日陰も、同様に自分にとって大切なことだ。。

ありがとう、という境地に導かれる道です。。

螺旋階段の中心の空洞の部分。。そこに生きてる。。生かされれる事を知る道です。。

 

色即是空空即是色です。。

老子で言えば、中庸、無為自然です。

 

さあ、恋人になると、最初は楽しいですね。。

でも必ず倦怠期が来て、その後は惰性みたいな付き合い方になる。。

 

昔はあんなに優しくしてくれたのに。。あの頃にもどりたい。。

昔はあんなに仲良しだったのに、あの頃に戻りたい。。

 

でも、それも、螺旋階段で説明できます。。

螺旋階段を東京タワー🗼の螺旋階段だとしましょう。。

 

最初は、この螺旋階段を2人で頂上まで登るんだ。。

という、目標を一つにして、ワクワク感で、手を繋ぎ登り始める。。

 

この高揚感。。興奮が愉しさとして記憶されているのです。。

でも、これは吊り橋効果と同じで、一緒にワクワクする高揚感が、好き。。という感情とリンクしているのです。。

ジェットコースターも、毎日何回も乗れば、ワクワク感など無くなります。。

東京タワーの螺旋階段だって、2人で手を握って、ワクワクできるのは最初だけ。。

どんどん疲れて来て、自分の事で精一杯。。

 

手を放し、その手は、手すりに移ります。。

でもそれは仕方がない事。。余裕がないのです。。期待に応えるのは疲れるからです。

自分をいい人に演じる必要があるから。。

男の場合、。小さい男と思われたくなくて、頑張っていい人を演じてしまうのです。。

だから、疲れるのも早い。。ある日突然冷たくなるのは、演じるのが疲れたからです。

 

それを、登り始めた時の様な、優しさを求めても無理です。。

子供の頃、若い頃とは、初体験の出来事が多く、そのたびに、ジェットコースターに初めて乗る時の様な高揚感がある。。

 

その愉しさがあった。。

10歳ぐらいの時が、一番楽しかった。。という人が多いのだそうです。。

丁度、自己意識が芽生え、親から自立していく時期です。。

その時、自分で選んだ部活、友人など、新しい環境に高揚する時期です。。

ただ、恋愛もそうですが、一通り体験すると、飽きてしまい高揚感がなくなる。。

めんどくさくなる。。

 

それでも、昔の優しさを求められたり、昔の付き合いの良さを求められるのが疲れるのです。

それで、気持ちにズレが出てくる。。気持ちを確かめたくて、余計求める行動を取る。。

喧嘩になる。。仲悪くなる。。

 

ここからもう、昔のように戻りたい。。は無理です。。

螺旋階段中段、上段。。その場その場で、新しい高揚感に頼らない。。心地いい関係に、心も、付き合い方も、変えていく必要があるのです。。

変化する強さが必要です。。

昔のが良かった。。は、捨てましょう。。

 

求め合い、その求めに応え合う。。裏切りが許されない近い関係は、実は高揚感の裏側で、しんどい。。のです。。

SNSもそうです。。しんどいですよね!返事返したり、いいねしたり。。

それで喧嘩がちになる。。

しかし、その時、転換期として受け入れていく方がいい。。

いつまでも、昔の優しさに執着すれば、さらにドツボです。。

 

求め合う関係から、受け入れ合う関係に転換していく。

相手の対応に幸福を見出すのではなくて、自分の中から湧き上がる幸福感を、見ていけるようにする。。

求め合う関係から、空気のような関係へ。。ありのままで受け入れあえる関係へ。。

それも、螺旋階段に促されているのです、。

その変化に上手に対応できれば、螺旋階段は、常に、今いる所が一番良い。。と思えるようになっています。。

一度引退した格闘家やミュージシャンが、また復活したりしますが、あれも、高揚感以上の幸福を見出せなくて、また高揚感に戻って来たな。。

と、思うのです。。残念な事です。。

高揚感以上の、静寂した幸福感は、相手の態度によらず、自分の中から湧き上がってくる物です。。井戸水の様に。。

それがわかるようになると、金さん銀さんのように、縁側でお茶を飲みながら、ありがてえ、ありがてえ。。という心境になるはずです。。