僕の大好きだった、野球の野村監督の名言です。。
サッチーの旦那さんと言った方が分かりやすいだろうか？
さあ、野球をやった事ある人なら誰でも、ホームランを打った時の快感を知っているでしょう。。
しかし、ホームラン王を何回も取り、三冠王も一度取った事がある、のむら監督だからこそ、ホームランと言う麻薬の罠に気づいていたのでしょう。。
若い選手に、よく言っていたそうだ。。
ホームランは不調の始まり。。
どういう事でしょうか。。
皆さんは、幸福と不幸は、反対側にあると考えて、不幸にならない様に生きること。。
そして幸福になる為に頑張る事が、人生の目的だと考えています。
結婚のプロポーズをする時、あなたを幸福にします。。
または、親御さんには、娘さんを必ず幸福にします。。
と言いますね、。
私達は、幸福を特別なものだと考えています。
努力して、求めて手に入れるものだと考えています。。
でも、求める幸福という妄想があるから、求めていない反対側にある不幸も自分で創り出していると言う事に気づかないといけません。。
求める幸福を捨てれば、求めていない不幸も消えるのです。
求めた先にある幸福も、逆に、求めていない反対側にある不幸も、共に、人間の頭脳思考、欲望が創り出した妄想なのです。
ホームランもそうですね。。
ホームランをたまたま打ったとしましょう。
こんなにホームランて気持ちいいんだ。。幸福なんだ。。
と、味を占めてしまうと、次の打席から、常にホームランを求めて打席に立ってしまうのです。。
すると、遠くに飛ばそうと言う欲望がつよくなり、力んだスイングになる。
結果自分のバッティングホームを崩し、自分を見失い、ヒットも打てなくなり、二軍落ちです。。
野村監督は、それを戒めているのです。。
以前、運命は、人生は螺旋階段。。と言うブログを書きました。。
日向、日陰を、繰り返しグルグル回りながら登って行く。。
日向と言う求めた興奮、幸福、ホームランを体験し、有頂天になり、今度は、日陰と言う、求めていない落胆、虚無感と言う不幸。。三振、二軍落ち。。これを、繰り返し体験させながら、一喜一憂している自分に気づかせ、螺旋階段の中心部分の空洞部分。。空の世界に本当の自分は生かされ、実在する存在なのですよ！
そこに求めなくても受け入れるだけで、最初からある幸福に気づく。。それが悟りです。
と、教えられる迷路の上をあるかされているのです。。
ホームランを打って、日向の幸福を感じて、有頂天になり、ホームランと言う麻薬に取り憑かれて、自分のバッティングを、崩して、打てなくなると言う落胆、不幸を体験する。。
それを繰り返して行くと、気づいてくるのです。。
真ん中で行こう。。空即是色で行こうと。。
野球でいうと、ホームランを求めて打席に入るでもなく、また三振を恐れて打席に入るでもない。。よく言われる、センターに打ち返す、気持ちで打席に入る。。
多くの野球選手が打席に入る時、自分の
打てる球が来たら、自分のスイングで、自分のタイミングで、センターに打ち返す。。
つまりは、結果を求めないで、自分のスイングをする。。と言う事です。スイングが良ければ、結果は出るのですから。。
この心が一番無心に近く、無心に近いという事は、力みが出ない、綺麗なスイングができるんです。。
僕も野球をやってたからわかるんです。
スランプで打てなくなった時は、打てる球をセンター返し。。
この気持ちで打席にはいると、また打てる様になるんです。
これは、螺旋階段の空洞の部分。。空の心で打席に立つという事ですから。。
人間に、生まれる前から与えられてる本当の幸福とは、求める場所に無いのです。。
最初から在る。それに気づく事。
気づいた分だけ、幸福の波動が入ってくるのです。。幸福が増幅するのです。
センター返しを心がけていれば、ピッチャーの球の軌道やスピードによって、ヒットにもなるし、ホームランにもなる。。もちろん凡打にもなるし、三振にもなる。。
でもね、センター返しの気持ちで打席に立って三振するのと、ホームランを狙って三振するのは、次の打席への気づきが違いますよね？
野村監督は、それも言っていました。。
見逃し三振したら、次の打席に繋がらんだろう。。
バットを振って三振して来い。。そしたら次の打席、どうすれば打てるかヒントになるだろう。。
三振が悪いのではなく、ホームランが良いのではないのです。。
そのどちらからも、気づきが生まれる。。
自分のバッティングを知るのです。。
その気づきが、本来の自分を知る。。という事に繋がる。。
その気づきこそが、全ての人間に平等に与えられた幸福です。。
