今日、テレビを見ていたら、谷村新司さんが、山口百恵さんに提供した、いい日旅立ち。。という曲。。
年配の方はご存知ですね。。いい曲です。。
あの曲は、最初、いい日旅立ち。。という題名だけで、谷村新司さんに渡されたそうです。
その時、谷村新司さんは、その題名を見て、普通すぎて凄く良い。と、思ったのだそうです。。
その頃のヒット曲というと、どうやって目立たせるか。。という不自然な目立ちかたをする曲が多かったのだそうです。。
その中で、時代の流れに反した、凄く普通の曲名。。凄く良い。。
ならば、曲調も、その内容も、全て、普通で行こう。。
と、作り上げたのが、いい日旅立ちなのです。。
そして、谷村新司さんは、今、言うのです。。
「世の中に長く残るものは、普通なものであり、普通だからこそ、自然と受け止められる。」
これは名言ですね。
僕のブログの内容とも合うでしょう?
私達は、少しでも人と比較して目立とうと、努力してきた。。
人と同じ事はしたく無いとか、誰にも負けたく無いとか。。
そういう若さも、若い頃は大事な経験です。。
その若さを経るからこそ、なんだ普通でいいんじゃないか? と気づけるのですから。。
シンプルイズザベスト。。という言葉もあります。。
そこに気づく為の若い頃の雑な経験があるんです。
でも、そうやって目立った曲は、爆発的にヒットすることはあっても、長く人の心に残る事はない。。消えゆく姿です。
それは、不自然に、人々の大脳を興奮させただけであるから。。
興奮は、時が経てば、消えてなくなる。。
美人は3日で飽きる。。という言葉が昔あったが、それに近い。。
しかし、あるがまま。。自然であり普通である曲は、普通が故に、意識されないまま細胞に染み渡り、そして細胞と同化するんです。。
空気がそうであるように、空気を意識せずに、空気を取り入れて生きている。。
普通というと、上、中、下の中だと思いがちだが、全く違う。。
谷村新司さんの言う普通の曲とは、上も下もない中であります。。
特別意識されずに受け止められるもの。。
空気の様なものということです。。
そう、色即是空空即是色です。。
それは、尖って目立っているのではなく、光を放ち、振動しているのです。。
聖書の、言葉は即ち光也という事と同じ。。
その光、振動、響き、に共鳴、共振する感覚です。一体感であり、愛おしく感じる世界です。
動物がそうです。。構えがない。。
動物はいつでも普通なのです。。だから愛おしい。。
そういう繋いで行く力を持つひと。。それは普通の人であり、普通の曲なんです。
いい日度立ちは、人々を繋いで行く光、響きです。
いい日度立ちが流れると、みんな、黙って聴き入ってしまうでしょ?
皆さんを一つに繋いでしまうんです。
それが、本物の音楽と言えるでしょう。。
皆さんの普通は、あるがままの自分です。。
普通になりましょう。。というと、普通は嫌だ、。と思うでしょう?
勝ち組になりたいと。負け組になりたくないと。。
でも、普通が一番強いのです。
何故?、自然と受け入れられるから、。
人々を繋いでしまうから。。
それは、言い換えれば、衝突が無い間合いとも言える。衝突がないイコール、無心で受け入れられている事です。
子犬を見たら、自然と笑顔で、抱きしめてる。
そんな感じです。。
自分以上の何者かになろうとするのをやめて、自分らしさ。究極の普通な自分になればいいだけなんです。
それには、毎日を受け入れて行く修行です。
だって、谷村新司さんがいう様に、普通は、自然と受け止められるのでしょう?
ということは、自然な自分とは、毎日を受け入れられる自分だからです。
ちょっと難しいですね。