心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

不眠症の心

今日は、不眠症を訴える60代女性です。

不眠症の人は、。だいたい不安症です。。

まだ起きてもいない未来の出来事を想像し、自分に都合の悪い出来事が起きるのを極度に恐れ、不安になり、怯えているのです。。

例えは悪いかもしれませんが、小動物が、巣穴の中で、肉食動物が襲ってくるのではないか?

と、脅えて、震えている。あの感じです。

虐待を受けた動物もそうです。

 

お化け屋敷で、女の子が、何が起きるのか怖くて、猫背で胸を腕で抱えている。。

脅え、恐怖、不安で胸が張り裂けそうなのを緩めようと、無意識に、胸を丸く縮めて、胸の真ん中を緩めようとしている形。。

これが不眠の人の体型です。。

肩が巻き込み、肩が硬くて動かない。。肩甲骨が動かない、肋骨が動かない。。

つまり、深い呼吸ができない状態。。

交感神経優位の身体です。。

深い呼吸ができないなら寝れません。

当然胃腸の動きも悪くなり、食欲が湧く薬、スルピリド。。を飲むと何故か心が楽になる人がいます。。

不安とは胃腸で考えていると言えます。

 

自律神経が正常に働いている人は、横になれば、副交感神経に変わり、身体が緩み、肩首が緩み、寝る呼吸にゆったりしてきて、安心感、安堵感とともに寝れるモードに入るのです。

その時、背中が床にぺったり付いた感覚が起きます。

寝れない人は、横になっても、腰が浮いている感じがする物です。。

そして、肩が床に付かず、浮いてる感じ。。

交感神経優位のままなのです。

安心感が出ないと、寝れるモードには入れません。

 

しかし、過敏な人、不安症な人は、起きてても寝てても、あーなったらどうしよう。。こうなったらどうしよう。。と、常に、自分の都合の悪い事が起きるかもしれない。。起きたらどうしよう。。という、不安という想像に怯えて、興奮しているから寝れないのです。

不眠の身体を、寝れる体に緩めるのは、整体術では難しい事ではありません。。

 

しかし、この不安症。神経不安症の思考パターンを変えていかないと、また硬い身体に戻ってしまうのです。。

不安症の人に、ポジティブシンキングを教えるのは無駄です。

ポジティブシンキングとは、裏にネガティヴシンキングがあることが前提です。

ネガティヴシンキングの上に、ポジティブシンキングを覆い被せる様な事。。

それでは誤魔化しで、不安は消えません。。

不安症の人の思考パターンを変えるには、恐れている将来起こるかもしれない。。自分に不都合な出来事を、あらかじめ受け入れて明らめてしまう事です。

 

例えば、今日も寝れなかったらどうしよう。。と思えば、怖くて興奮で余計寝れません。。

その場合、「今日も寝れないかもしれないが、寝れないなら寝れないでいいや。。整体で川村先生が、寝れる身体にしてくれたんだから、そして、寝る前に、この体操をすると、寝れる身体に緩むから。。と、教えて貰った、体操をきちんとやって、そのあと、不安思考ループを止める為に、心の中で、可愛くてしょうがない、孫、ペットをイメージして、名前を心の中で唱えていれば、安心感、安堵感が出てきて、副交感神経優位となり、呼吸が深くなり、寝れるから。。と言われた。。それを毎日繰り返して行こう」

このように、こうすれば寝れるメソッドを一通り、ルーティンをこなして、後は身体に任せればいい。。寝れないなら寝れないで良い。。

明らめは、安心感を生みます。

心配は不安を生みます。

寝れなかったらどうしよう。。絶対今日は寝なきゃ。。と、力む。。逆効果です。

 

寝るとは無意識化なんです。

意識して寝ようとすると、意識が邪魔して、無意識化できないのです。

寝かしてくれるのは身体です。。

だから身体にまかせるのです。

身体に任せるには、寝れなかったらどうしようという、不安思考を消す事。。

それは自己意識です。

それは、寝れないい事を最初から受け入れておく事です。。

自分に都合の悪い状態に怯えるのではなく、覚悟しておく事。。受け入れておく事。

占いに頼るのもそうでしょ?

将来何が起こるのか不安でしょうがない。。

だけど、何が起こるのかを、あらかじめ知っておれば、覚悟ができて不安ではなく準備の心になって、日常の不安は消える。。

日常を安心して生きられる。。

 

また、不安症の人の、もう一つの特徴として、なになにでなくてはいけない。。という世の中の情報に囚われすぎる事。。

 

1日3食食べないといけない。。

1日7時間寝ないといけない。。

病気になったら病院に行かなければならない。。

薬を飲まなきゃ病気は治らない。。

バランス良く食べないと病気になる

 

 

だからやらないといけない。。という不安。。

できるかな?という不安

できてないから病気になるな!という不安。。

これらの囚われは、薬剤メーカーや、病院のセールストーク。。

だから買え買えキャンペーンです。。

 

それもやめていく事です。

歳を取るほど睡眠時間は短くて良いのですし、疲れてないし、仕事もしてないんですから。。

同じ理由で、一日3食も食べる必要もない。腹も減ってないのに、無理に3食食べなくて良い。

それが解れば、無駄な不安は減るでしょう?

7時間寝ないと病氣になる?

3食食べないと病気になる?

そんなことはないです。そう思うから不安が増える。

歳を取れば睡眠時間は短くて当たり前。。

赤ちゃんができたばかりの時期、夜泣きで睡眠時間が短くなるのも、神様はご存知で、その時期は、寝てなくても大丈夫な身体にしてくれています。

 

姑との関係に怯えて不眠症の人も来ました。。

あなたの旦那のお母さんは、そういう人なんだから、それを認めて受け入れれば寝れるよ。

それ以上でもそれ以下でもない。。

ありのままを認めて受け入れる。。

それを認めてないから怖いんだ。。

その嫌な性格の姑と、同じ屋根で暮らさざるおえないなら、それを認めて受け入れた方が楽です。

そういうもんだ。。と、腹くくった方が良い。

その姑が、あなた好みの姑になる可能性はゼロです。