心が風邪をひいたなら

川村整体ブログ 

平衡感覚、左右感覚の時代。

戦後から高度経済成長時代からバブルまで、私達はとにかく大股に、効率よく前に前に進む事が善とされ、その大股に雑に歩いた道に、ゴミを撒き散らしながら歩いている事には目を瞑って生きてきた時代です。

前に進む事こそ幸福を手に入れる手段だと信じ込んで来たのです。

後ろを振り返るな。。前に前に、前だけ見て進め。。

そんな時代です。。

それを前後感覚と呼ぶ事にしましょう。

 

昨日テレビを見ていたら、今の20代の、80%が、出世したくない。。と考えているらしい。。

平成元年から社会人になった、僕の時代には逆だった。。

出世したくない理由が、説得力のある物だった。。

給料も上がらないのに、責任と仕事だけ増えてる上司を見ると、ドン引きする。。と言うのである。

だったら、給料少なめでも、定時で帰れる方がいい。。

お金が無いなら無いなりの生活を送ればいいだけ。。

お金が無くても充分楽しい。。

 

これは、僕らの世代から見ると、一見、腑抜けに見えるが、僕には、とにかく前にさえ進めば、チャレンジし続ければ、何かいい事がある。。という前後感覚優先というより、今が心地いいのが大事、。将来の出世の為に今を手段として使うのは、今を犠牲にしている生き方。。

それよりも、毎日を心地よく生きる事。。それを毎日繰り返す事が、将来の心地良さに繋がるんだ。。

これは左右感覚、平衡感覚です。

 

僕はむしろ、今の若い子の方が、自分を大事に生きてる様に感じます。

希望のが持てるのは、今の20代の子達は、出世はしたくないが、出世しないでもできる、世の中のお役に立てる人間になりたいというのです。

そのお役に立ちたい。。という思考に中には、前後感覚人間の成り上がって、大物になって、下々の物達に利益を分けてあげたい。。という傲慢な思考ではなくて、能力のある人間もない人間も、その能力の差で、生活に差が出ない。。そういう時代こそ幸福な時代だと考えている様です。。そういう世に中にすること。。

前後感覚の、俺が俺が。。という感覚が無いんです。

能力の無しで、人を差別、区別するのはおかしい。。人は皆同じ、平等な、関係。。そういう感覚が強いらしい。。

 

私達前後感覚です、大股でブルドーザーの様に前に前に進んで来たが、左右感覚は無視してきた訳です。

例えば平均台の上を歩く。。電車の線路🚆の上を歩く時、大事なのは平衡感覚ですよね!

綱渡りの曲芸師も、平衡感覚を大事にして、ゆっくり歩きます。。

オートバイ🏍の免許を持ってる人なら、卒業検定で、一本橋。。という細い道を走る項目がある。

その時、前後感覚で、勢いで渡ってしまおうとしても途中で落ちてしまうんです。

それで、何回も練習して、平衡感覚をメインにして、ゆっくり前に進むと、安定して渡れる事を体で覚える。。

何が言いたいか?というと、私達昭和人間は、平衡感覚を無視して、勢いで真っ直ぐ効率よく生きてきた。。つもりでしかなかった。という事。。

私達が、自分の魂の赴くままに、、真っ直ぐ歩こうと思えば、まず平衡感覚優位にする事なんです、。

平衡感覚とは、今ここに、平衡に立てているか?。。そこを大事にする事です。

今ここに、真っ直ぐ立てていないのに、大股で歩けば、実はその道は、真っ直ぐではないのです。

目をつぶって足踏みをすると、曲がっていくでしょう?

それを目で補正しているから、目に見える道は真っ直ぐ歩けるが、見えない心の道は、歪んで歩いてしまい、結果道を外れ迷子になる、ここはどこ?、私は誰?となる。

 

僕がウオーキングの指導でもいつも言います。。

コンクリートの上を大股で10000歩歩いても元気になれない。。

起伏のある坂道、草の生えてる様な山道、田んぼのあぜ道など、バランスが必要な道を、バランス優先で、ゆったり歩くと、左右感覚、平衡感覚が増して、今ここに、真っ直ぐ立てる身体、呼吸、思考が生まれます。

この三位一体が揃った状態が、自律神経が一番よく働くのです。

 

自律神経失調症の人は、前後感覚優先から、平衡感覚、左右感覚優先にしていく事です。

ガツガツ進むにでもなく、腰をひいて恐々受け身に生きるのでもない、。

それは、人の評価を気にして生きている自己否定感なんです。

まず、今ここに、地球の🌏上に真っ直ぐに立つ事。。

その時蘇る感情こそ、自己肯定感なのです。。

 

今の若者は、むしろ、それができているんです。

人も目を気にして恐々生きる事を放棄して、自分の為に今を気持ちよく生きる。。

ある若者は、人の期待を超える事を放棄した。。名言です。

なんだ。。そういう生き方をするのに、たいしたお金はいらないじゃないか? なら出世しなくてもいい。そういう事です。事実そうなのです。

 

私達前後感覚人間は、むしろ、今の若者から、人が生きる幸福。。について、学ぶことがあるんです。

自分を大事にしているのです。自分を痛めてまで、人に評価されなくて良い。。

そう考える若者は、周りの人も大切にする。。

だから、上下関係を否定した、人類皆平等思考になるのです。

 

能力がある、なしは、生まれながらに神様に与えられた役割です。

その能力の差で生活に差が出る。というのは本当はおかしい。。

野球のゴジラ⚾️松井が、子供に「どうしたら松井さんの様なスターになれるのですか?」

と聞かれ、松井は、「スターになる様に生まれてきたからだよ。。」

と、言っていた。。これは、スターになる役割で生まれてきたから、それを全うしてるだけだよ。。という事です。

この感覚が平衡感覚です。

 

能力のある人が、そういう考え方をする時代がいずれくるんです。

今の20代の子より若い世代で成立していくでしょうね!

能力がある無しは、目に見える世界では差別を産むが、見えない魂の世界には無い。。

それを今の若者は、もう感じとっているのです。