僕が小学校三年、四年時、クラスにサトル君という子がいました。。
三年でクラス替えですぐ仲良くなり、家も近いからよく遊ぶ様になりました。。
とても根っこの優しい、良い子だと思いました。
しかし、暫くすると、クラスメイトから、放課に、集団で暴行されているのです。
なんで? 殴っている子達に聞きました。
「こいつ嘘つくんだよ」
でも、俺はまだサトルに嘘をつかれた事がない。。
どんな嘘をつくの?
「俺が学校に持ってきたおもちゃをくれたら、家にある白バイのラジコンあげるって言うから、あげたら、白バイのラジコン持って来ないんだよ」
どうもそういう嘘をついて、クラスメイトが持ってるおもちゃを、自分のものにしてしまう為の嘘を、いろんな子についていた様です。。
もちろん、家に白バイのラジコンなど無い。。
僕はサトルくんに家に呼ばれて、家に行ったんです。。
とても裕福とは思えない。バラック小屋でした。。
そこで、サトル君は、コーヒー☕️を入れてくれて、いろんな話を始めました。
その中で、俺の親父は木材🪵会社の社長だ。。と言うのです。。
俺は、あっ。。とうとう俺にも嘘をついたな!
と、思いました。どうみても、社長宅ではない。。貧乏小屋です。。
この日以来、サトル君は、親友と言ってくれる俺を、大切にはしてくれるんだが、ちょいちょい嘘をつく。。
なんでだろ〜。。なんでサトルは嘘をつくんだろ。。
何度も家に遊びにいくうち、家に、特別な事情がある事が見えてきました。。
サトル君のうちに行くと、10歳程上の、お姉さんがいたんです。
顔が全然似てない。。
どうも、父親は.離婚をしており、このお姉さんは、前妻との間に生まれた子。。
そして、再婚した妻との間に生まれたのがサトル。。
しかしサトルの母親の姿も見た事がないんです。。
どうも再婚の妻とも離婚している様です。。
家も社長というのは嘘で、家の中に高価な物は無い。。
おもちゃもない。。
サトルは、親に愛される愛に飢えて、物も買って貰えない事にも飢え。。
嘘をつく事で、人の優位に立てる事。。父の愛情をこちらに向ける事。。欲しい物が手に入る事を覚えてしまったのです。
親父が社長だと嘘をつく事で、一目置いてもらえる。。
家に白バイのラジコンがある。。と、嘘をつく事で、一目置かれる。。
父親に嘘をつく事で、父親が自分を構ってくれる。
その快感を知ってしまったのです。
そして、嘘をつけば、欲しい物が、手に入る事も知ってしまったのです。
それでも、本当に普段は良い奴なんです。
特に、サトルは、「川村の事が好き❤️だ」と。。言ってくれていました。。
僕には親切でしたし、僕には、親父が社長。。以外の嘘はほとんどつきませんでした。。
だから、親友として、付き合っていました。。
するとある日、駄菓子屋から、飛び出してくるサトルを見ました。。
店の主人が、「ドロボー、、2度と来るな〜」
と、小学生相手に怒鳴りつけているのです。
駄菓子屋に入り、「サトルがどうかしたんですか?」
「一個10円のスーパーカー消しゴム、。100円払って鷲掴みで持っていったんだよ。。あの子はダメだよ🙅♀️」
サトルは、俺といる時には見せない。。二重人格の様な部分があります。。
嘘をつく子の特徴です。
自分の中から出てくる.その場の欲望を抑えられないのです。
そして、そんな事してないと。。本気でそう思えるのです。責任転嫁を平気でするんです。。
これはまずいな。。
病気なのか?
サトルは、学校に来なくなりました。。
担任から、川村。。サトルは家にいるのか? 見てきてくれ。。
見たら、鍵は開けっぱなしで、空き家状態です。。
近くの木材会社の社長と聴いていましたから。。
木材会社に行って、社長はいますか?
と聴くと、サトルのお父さんではない人が出てきました。。
あれ、鈴木社長じゃないんですね?
鈴木?
あー、最近無断欠勤で行方不明だよ。。
あいつは社長じゃなくて、平社員だよ。。
その後、朝日新聞に、サトルが出ていました。。
母親が見つけました。
サトルは父親とグルで。親子家電屋詐欺で捕まったのです。
今はお金が無いと、嘘をついて、お金後払いで、高級家電を持ち帰る。。それを現金化していたのです。
あんないい奴が。。なんで。。
真っ当なやり方では、人の優位に立てない時、嘘をつくと簡単に人の優位に立てる。。
それに味をしめてしまったのです。。
子供が嘘をつく時。。親の優位に立ち、親の愛を自分の思い通りにコントロールしたいのです。
その裏返しで、親が自分を構ってくれない。。分かってくれない。。
ガミガミと、うるさい。。弟に愛情を取られてしまった。。など。。
欲求不満が隠れている可能性を、見てみよう。。
サトルはこういう目をしていました。。
こういう目に、注意。
しかし、サトルは、小学生時代の、再会したい親友の1人です。。
ネットで探した事もあるけど。。見つからない。。