今日来たお客さんの旦那さんが、貧血で鉄剤を処方され、飲んだらとんでもない便秘になった。。というのです。。
その後に来た薬剤師さんのお客さんに、理由を聞いたんですが、良くわからないそうです。。
それで調べてみました。。
まず押さえておいて欲しい事。。鉄にも種類があるという事。
①ヘム鉄 赤身肉、レバー、赤身魚などに含まれる、吸収率の良い鉄 サプリは高価。
②非ヘム鉄 海藻、小松菜、ほうれん草、大豆に含まれる、吸収率の悪い鉄、サプリは安価。。
病院で処方される鉄剤も、非ヘム鉄が多い。
③キレート鉄。。吸収率の悪い非ヘム鉄に、アミノ酸とクエン酸で加工して、凄く吸収率を良くしたもの。。妊婦さん、月経時にお勧め。。しかし吸収率が良すぎる為、鉄分過剰の副作用がある。
④フェリチン鉄。。機能鉄と貯蔵鉄があるが、これは貯蔵鉄。。
これらを踏まえて、引用を読んでください。
引用。。
鉄分サプリによって便秘が起こる理由は、主に次の2つです。
- 消化器に負担がかかる
- 余った鉄が活性酸素を発生させる
消化器に負担がかかる
通常、人間は食事から鉄分を摂取しますが、吸収率は極めて低く10~20%程度。
それを補うために鉄分サプリで摂取すると、一度に大量の鉄が入ってくるため消化器に負担がかかります。これが便秘を引き起こす原因と考えられています。
特に病院で保険適用で処方される鉄剤は、鉄の量が非常に多い(30~50㎎程度)である上、本当にただの鉄なので消化器への負担が大きくなります。
筆者の周りでも、鉄剤で便秘する人は本当に多いですね。
余った鉄が活性酸素を発生させる
鉄は身体に不可欠なミネラルですが、体内で使う以上に摂取して余った鉄は「鉄イオン」となって活性酸素を発生させます。
この活性酸素が胃腸を傷つけ、機能低下させることによって便秘が起こるのです。
活性酸素は身体のあらゆる細胞を傷つけて老化させるので、便秘だけでなく胃のむかつきや胃痛、腹痛なども起こします。
鉄分は日本人に不足しがちなミネラルですが、必要以上に摂取すると体内に蓄積し、副作用を起こしやすい栄養素でもあります。
鉄分サプリで過剰摂取になることは稀ですが、病院で処方される鉄剤は過剰摂取に注意が必要です。
鉄を無害化して貯蔵する「フェリチン」
人間の体には、酸素を運ぶヘモグロビンの材料なる「機能鉄」と、機能鉄が減ってきた時に備えた「貯蔵鉄」があります。
フェリチンで包まれた貯蔵鉄は、活性酸素を発生させたり胃腸を刺激したりすることがなく、安全に貯蔵できるのです。
鉄分サプリを飲んでいると、機能鉄の後にフェリチンで包まれた貯蔵鉄の量も回復してきて、体調が良くなってきます。
フェリチンで貯蔵する分以上の鉄を過剰に摂取すると、上記のような副作用を起こすのです。
鉄分サプリで便秘になる原因と、鉄の副作用についての注意。そして便秘になりにくい鉄分サプリを紹介してきました。
「フェリチン鉄」のサプリは隠れ貧血が心配な方には非常におすすめ。貧血と便秘ならサジージュースが第一候補かなと思います。
サジーにはビタミンAもたっぷり含まれているのに加え、疲労回復を促すクエン酸、腸の蠕動を促して便秘にも効くリンゴ酸などが豊富で、貧血によるだるさ、鉄分サプリによる便秘にも適したスーパードリンクです。