引用。。
病気になってものまない薬:風邪薬
市販薬としてもっとも身近な薬のひとつ、風邪薬。
仕事を休まずにすんだなど、助けられた経験のある人は多いだろう。
「風邪薬は、実は非常に危険です。
医師でのむ人はまずいないでしょう」と谷口先生は言う。
どうしてそこまで危険なのか。
「風邪薬は薬物依存症の患者を大量に生み出しています。厚労省が危険な成分に指定している麻薬成分や覚醒剤の原料となる成分、つまりきわめて強い依存性を持つ成分が微量ながら風邪薬には入っているからです」(谷口先生、以下同)
麻薬や覚醒剤に使われるものと同じ成分が風邪薬に入っているとは驚きだ。
「例えば、CMでもおなじみの人気の市販薬には、危険な成分のうち、麻薬成分であるジヒドロコデインと覚醒剤の原料となるメチルエフェドリンが含まれています。
こうした風邪薬を知らずにのみ続ければ、いつの間にか服用をやめたくてもやめられない身体になります。
それにそもそも、市販の風邪薬では根治できず、症状を抑えることしかできません。
風邪を治すには、身体の自然治癒力に頼るのがいちばんです」 厚労省が指定する6つの危険な成分 □エフェドリン □メチルエフェドリン □プソイドエフェドリン □コデイン □ジヒドロコデイン □ブロムワレリル尿素
病気になってものまない薬:睡眠薬
風邪薬と同じように、強い依存性が社会問題となっている薬がある。
「ベンゾジアゼピン系と呼ばれる睡眠薬には強い依存性があり、依存症から抜けられなくなっている人が大勢います。
それなのに、あまりにも簡単に処方されすぎています」と、谷口先生は危機感を募らせる。
ベンゾジアゼピンおよびその類似品にまつわる恐ろしい事件や事故は、山ほどあるという。 「2012年に東京都の目黒区で、『マイスリー』という睡眠薬を内服していた42歳の母親が、薬のせいで意識のないまま5歳の息子をビニール袋に入れて窒息させて殺すという痛ましい事件がありました。
にもかかわらず、この薬は日本国内で最も多く処方されている睡眠薬といわれています。 中には『いちばん弱い睡眠薬だから』などと説明されたという患者さんもいて、医師が危険性を十分に説明して処方しているのか、はなはだ疑問です」(谷口先生)